闇金と聞くと多くの人が厳しい取り立てをして、威圧的な態度で返済を迫る、暴利で利息を支払わせるといったイメージを持っている人もいるでしょう。
しかし最近の闇金業者の中には、この闇金のイメージの真逆を行く業者も出てきています。
このようなヤミ金のことを優しい闇金という意味で、ソフト闇金と呼ぶことがあります。
ソフト闇金の特徴とは？
ソフト闇金は従来の闇金の真逆の営業スタイルをとっています。
つまり丁寧に対応してくれ、いろいろな相談にも親身になって乗ってくれる、取り立ては厳しくなく、返済日を延長してくれることもある、闇金と比較すれば金利は低いといった感じです。
金利が安いと言ってもソフト闇金も闇金の一種です。
トサンとまではいかないけれども、2～3週間くらいで3割くらいの利息は持っていくので違法業者であることに違いはありません。
ありえない親切な態度がソフト闇金の特徴
先ほども紹介したように、いろいろと親身になって対応するのが従来の闇金にはないソフト闇金の特徴といえます。
中にはお金を返済するにも職がない、給料が安いという人のために就職のあっせんをしてくれるソフト闇金業者もあるといいます。
ここまでの対応をしてくれるのは、普通貸金業者ではありえないことです。
なぜ親切に対応するのか？
なぜここまで親切なのかというと、ソフト闇金業者と利用者の間に信頼関係を構築します。
これまでの威圧的な態度をしていた闇金業者だと、債務者もこれ以上返済できなければ弁護士のところに逃げ込むでしょう。
しかし信頼関係を構築しておけば、なかなか親切にしてくれたソフト闇金を足蹴にして弁護士や警察に逃げ込むことはできません。
そうすれば、いつまでも利息などをむさぼれるというメリットもあるわけです。
債務者が誰かを紹介してくれるかも
もし親切に対応をしていれば、その債務者がお金に困っている知り合いがいて「いい所を紹介してあげる」と言ってくれるかもしれません。
その人も知り合いの推薦で利用するのであれば、従来の闇金を利用するよりもリスクは低いと判断するでしょう。
このようにソフト闇金が親切に対応することで、かもがさらなるかもを連れてくる可能性も期待できます。
返済の苦労は闇金もソフト闇金も一緒
親切に対応してくれる点は異なりますが、キャッシングサービスそのものを比較すればあまり大きな違いはありません。
たとえばソフト闇金は先に少しふれましたが、2～3週間に3割くらいの利息を請求します。
これはおそらくいくら返済をしても利息の支払いにほとんど消えていってしまって、元金はそのままの状態でしょう。
利息だけを永遠に支払わされるという点では、もともとの闇金とソフト闇金との間には大きな違いはありません。
ソフト闇金は対応こそソフトかもしれませんが、根本は闇金と何も変わらないということを理解しましょう。
まとめ
現在多重債務者で、普通の貸金業者で借り入れできない人がソフト闇金を利用するケースが増えているといいます。
しかもソフト闇金の場合、親身になってスタッフが相談に乗ってくれるのでこれでころりと騙される人も多いです。
中にはソフト闇金のスタッフのことを友達のような感覚で接している債務者もいるといいます。
しかし勘違いしてはならないのは、ソフト闇金も闇金の一種で違法な高利で利息を得ている違法業者である点です。
どんなに優しくされても、ソフト闇金に手を出せば、永遠と続く借金地獄の苦しみを味わわなければなりません。
