A社の消費者金融では審査に落ちたのにB社の消費者金融では審査に通った、なんて体験談はインターネットで検索すれば大量に出てきます。このように業者や銀行などによっては審査の難易度に差が出てくるのは確かです。では一体なぜこのように業者によって審査の難易度に差が出てくるのかを今回はまとめてみましたので参考にしてみてください。
目次
消費者金融ごとにある審査基準の違い
各消費者金融で全て同等の審査基準を設けている訳ではありません。例えば申込者の年収を重視しているA社があれば申込者の勤続年数を重視するB社も存在します。
もし、年収は低いが勤務している会社の勤続年数が長いという人であればA社の審査に落ちてB社の審査に通るという事は十分にあり得る話です。
各消費者金融でどの属性を重要視するかは異なります。基本的に重要視される属性として年収や勤続年数などを除いて「年齢・職業・雇用形態・勤務先情報・居住形態・居住年数・家族構成・健康保険の種類」となります。さらに細かい属性を基準とする消費者金融がありますが、基本的に以上で説明したどれかを重要視する場合が多いようです。
銀行と消費者金融で審査難易度に差が出る理由
銀行は消費者金融に比べて審査が厳しいと言われています。銀行には基本的に債務者が返済不能となった場合、代わりに借金を一括返済してくれる保証会社というものが付いており、銀行カードローンなどの審査を行うのは保証会社です。
この保証会社のほとんどが知名度の高い大手消費者金融です。消費者金融が審査を行うのであれば審査基準や難易度は銀行も消費者金融も変わらないのではないかと思われがちですが、審査は保証会社である消費者金融だけではなく銀行も行う場合がほとんどです。要するに銀行カードローンを利用するには銀行と保険会社2つの審査に通る必要がある為、審査も通りづらくなりやすいと言えるでしょう。
銀行の審査基準
銀行には総量規制がなく年収が低い人でも高額融資が可能で、金利も低く利用する側からしてみれば非常に魅力的な商品です。しかし、銀行側からしてみれば高額な金額を無担保低金利で貸すのだから、審査を行う銀行と保証会社はリスクが高いのです。その為、審査基準も高めに設定されていると言われています。
申込者の年収や勤続年数といった属性や信用情報の基準、銀行によっては年収が200万円以上ある方という申し込み条件を設けている銀行もあります。
特に信用情報の基準は厳しく、借入件数何件以上はNG、他社借入額いくら以上はNGといった基準を設けた銀行もある為、信用情報の傷となる返済遅延や借入件数などは銀行審査では非常に不利となってしまう可能性が高いと言えるでしょう。
消費者金融とクレジットカード会社の審査難易度に差はあるの?
消費者金融とクレジットカード会社の審査難易度にはほとんど差はありません。審査基準によって審査に通る、通らないはあるかもしれませんが、それ以外で難易度に差が出ると言う事はほとんどないと言って良いでしょう。
しかし、消費者金融とクレジットカード会社は申し込み条件が異なる場合があります。基本的に消費者金融に申し込める方は20歳以上ですがクレジットカードは18歳以上から利用する事ができます。18歳ではどの消費者金融や銀行でも審査を受ける事すらできませんが、クレジットカード会社であれば18歳でも利用できます。それを知らずに消費者金融とクレジットカード会社に申し込み「消費者金融では落ちたけどクレジットカード会社は通ったからクレジットカード会社の方が審査は甘い」と勘違いする人もいるかもしれませんが、消費者金融よりクレジットカード会社の方が審査は甘いという事ではありません。
信用情報の内容に差はほとんどない
日本には日本信用情報(JICC)、CIC、全国銀行個人信用情報センターの3つの個人信用情報機関がありますが、どれも登録される信用情報に差はほとんどありません。その為、CICは登録される内容が多く今後の審査に不利になる、JICCは登録される内容が薄いから今後の審査にも有利という事はありません。
また、犯罪歴があるとカードローンの審査には不利なのでは?といった疑問をもつ方もいるようですが、犯罪歴などは個人信用情報に登録されない情報です。もちろん、全ての機関で共通です。
以上の事より個人信用情報機関が原因でA社に審査落ちしてB社の審査には受かったという事はあり得ないといっても良いでしょう。しかし、各銀行で基準は異なります。
銀行と消費者金融の審査難易度に差があるのは確か
消費者金融どうしやクレジット会社と消費者金融の審査難易度に大きな差はありませんが、銀行と消費者金融と銀行で審査難易度に差があるのは確かです。
銀行と消費者金融では限度額や金利、貸す側が背負うリスクなど様々な相違点が見られます。その為、銀行と消費者金融の審査難易度が同等というのは考えにくいといえるでしょう。