クレジットカードには、ショッピング機能のほか「キャッシング機能」が付いていることをご存知でしょうか?
クレジットカードのキャッシングを使えば、ATMから簡単にお金を借りることができます。カードがあれば、まるで自分の口座からお金を引き下ろすかのような気軽さで、「借金」が可能なのです。
しかし、このクレジットカードのキャッシング機能を使ってしまう人は、ちょっと考えがなさ過ぎます。お金を手に入れる手段として、このクレジットカードのキャッシング機能を選ぶ人には、致命的な問題があると私は思っています。
目次
どうしてクレジットカードのキャッシングを選ぶのか
どうしてお金に困った多くの人が、クレジットカードのキャッシングに頼ってしまうのか。そこからみていきましょう。キャッシングを利用してお金を借り入れる人の心情から探らねば、キャッシングの本質が見えてきません。
そもそもキャッシングを利用する時点で終わっている
そもそも、「キャッシングを利用しなくてはならない」ほど、お金に困窮している時点で問題があります。つまりそれだけ収支のバランスが取れていないということで、その人の金銭管理が甘いことの証左となります。
まともな生活を送っていれば、キャッシングを利用しようなんてまず思わないはずです。
「お金」に対するリテラシーが低すぎる
クレジットカードのキャッシングを利用する人に言えるのは、共通して「お金に対するリテラシーが低い」ということでしょう。お金の稼ぎ方、手元に入ったお金の使い所、上手な貯金の仕方、それらをまったく理解できていないのではないでしょうか。
きっと収入に見合っていないお金の使い方をして、お金を貯めることもせず、ただただお金が減っていくのを見るだけの生活をしている人がキャッシングに頼ってしまうのでしょう。
クレジットカードのキャッシング、どこが駄目なのか?
「クレジットカードのキャッシングは駄目」と言われても、具体的にどこに問題があるのか。クレジットカードのキャッシングの問題点を探っていきましょう。
金利が高い
クレジットカードのキャッシングは、設定されている金利が高いです。キャッシングはクレジットカードにとってメインの機能ではないため、他のカードと差をつける必要がないのです。クレジットカード会社も、キャッシング機能の設定にそれほど力を入れないのでしょう。
せめて、キャッシングについて考えるリテラシーを持ち合わせているなら、銀行や消費者金融のカードローンを利用するべきです。カードローンならせめて、クレジットカードのキャッシングより、低い金利でお金を借りることができるのですが…。
「借金」の抵抗感が少ない
クレジットカードのキャッシングは、「借金をしている」という罪悪感が少ないです。わざわざカードローンのように、申込み、審査、契約を結ぶ必要なく、すでに持っているカードをATMに入れるだけです。
クレジットカードのキャッシングなら借金の後ろめたさ、借金をしている自分、それらを感じる間もなく借り入れが終わってしまいます。「罪悪感を感じない」のは、嫌なことから目を反らしているからにほかならいのですが…。
「借金」している自分から目を反らしているだけ
上で述べた「罪悪感を感じてない」というのは、嫌な自分から目を反らしているだけ。これこそ、クレジットカードのキャッシングを使う人が弱い所以です。
人間、本当により良い未来のためには、嫌な自分から目をそらさず、自分の問題点の改善を続ける必要があります。クレジットカードのキャッシングなんかに頼る人には、それができないのです。
もしあなたの周りにクレジットカードのキャッシングを利用している人がいれば、キャッシングの問題点を指摘してあげてください。もし読んでいるあなたがクレジットカードのキャッシングを使っているとしたら…言うまでもありませんね。なんとかお金を手に入れる別の手段を考えるべきでしょう。
クレジットカード払いでいい気になっている人も要注意
クレジットカードはとても便利ですよね。
クレジットカードを使って日々の支払いを賄っている人は多いはず。とはいえ、その中で「キャッシング機能」と「ショッピング機能」を並行して利用している人は少ないのではないでしょうか? ココまでで私がした、キャッシング機能に関する問題点の提起を、どこか「自分には関わりない話」と聞いていた人も多いと思います。
しかしそれは間違いです。クレジットカードを持ち歩いて、日々の支払いでクレジットカードを使っている時点で、あなたは経済危機に陥るリスクと常に隣り合わせなのですから。
「借金」の存在がすぐ隣にあるということ
クレジットカードを持っている限り、常に「借金できる」環境にあるということ。これは実に危険です。「いや、キャッシング使わなきゃいいんじゃん」と思うかもしれませんが、人間の心は移ろいゆくのと同時に弱いです。日々のショッピングで手持ちのお金がなくなっていた時、ふと気がゆるみ、「ちょっとくらいキャッシングでお金借りてもいいだろう」と思ってしまうものです。
そしてその「ちょっとくらい」のキャッシング利用が後々取り返しのつかない借り入れになる事態を、私は今まで何度も見てきました。
自分にはお金を管理できる力がしっかり備わっている。そんな油断は、クレジットカード運用において危険です。
リテラシーの低い人は、クレジットカードを使うべきではない
少しでも、「キャッシングを使ってしまう」または「クレジットカードで買い物をしすぎてしまう」危険があると自分で感じているような方は、クレジットカードを持つべきではありません。
現金決済をメインに行い、コツコツ貯金する技術を身につけた方が、あなたのためです。株やFXなど、資産運用にも手をだすべきでは無いでしょう。失敗して財産を失いかねません。
本当に頭のいい人は「現金決済」を行う
ここまでクレジットカードのキャッシングの危険性をお話ししましたが、そもそもクレジットカードの存在自体私はあまり推奨していません。
私の周りにも、カード利用でポイントが貯まるだの、空港のラウンジが利用できるだので、持っているクレジットカードを自慢してくる人が多いです。しかし、クレジットカードのサービスが利用できるから何?という話です。空港ラウンジなんて年に何回利用するんだという話ですし、毎月貯まるポイントなんてたかが知れてます。がんばって貯めて1000円相当のギフトカードがもらえる程度でしょう。そのために毎年高い年会費を払うのはちょっと頭が悪いです。
それなら、絶対に裏切らない現金を運用したほうが、今後の人生で損しない資産運用が可能だと思いませんか?
本当に正しく金銭管理を行う人は皆、「現金決済」をメインで行うのです。
クレジットカード、そしてキャッシングの存在で、あなたの経済状況が悪化することが無いことを祈っています。