おまとめローンは複数の借入先を解消し、返済の窓口を一つにできるという便利な方法です。
複数の消費者金融やクレジットカード会社から借入をしていると、毎月いろいろな業者に返済をしていかなければなりません。
おまとめローンはそのような人にとって救いとなるものですが、誰でもおまとめローンが利用できるとは限らないのです。
目次
体験者：Y・Tさん（女性・27歳）
高額な買い物を続ける日々
エステティシャンとして働いていた私は、給与も悪くなく、ボーナスもきちんと出ていたのですが、精神的につらい仕事のせいか、買い物などでそのストレスを発散させようとしていたのかもしれません。
自分には分不相応な金額の服や時計、ネックレスなどをそろえ始めると、それ以下のものがおもちゃのように見えて、高額のものしか目に入らなくなりました。
そんな買い物を続けていては、いくら給与やボーナスがよくても足りなくなってしまいます。
クレジットカードの限度額も達し、消費者金融で50万円の借入をしました。
手軽に借入できることで、さらに買い物を
すぐに借りることができ、まるで自分の銀行口座から引き出しをしているように、買い物に足りない分を3万、5万、時には10万と引き出して使っていました。
一括ですぐに返済できると思い、何のためらいもなく利用していたのが、今思うととても恐ろしいことでした。
そんな使い方をしていれば、すぐに限度額になります。
給与は返済に使ってしまうため、買い物をするお金がなくなり、さらに別の消費者金融でカードを作りました。
借金があるという感覚があまりなかったように思います。
気が付けば給与はほとんど返済で、さらに返済できない状態になっていたのです。
返済にあてるために、また消費者金融のカードを作り、併せて7社からの借入で400万円近くの借金ができてしまいました。
とうとう返済できなくなり、延滞をすることも普通になってしまったのです。
業者からは督促の電話が毎日ように鳴り続け、ストレスを溜めていきました。
おまとめローンに頼っても
そこで知ったのがおまとめローンです。
現在では月々の返済だけで7～10万円です。
これを毎月返済していくのは大変なことです。
おまとめローンにすれば、月々の返済も少なくなり、何より督促の電話がかかってこなくなる、という点に魅力を感じました。
さっそくおまとめローンについて調べ、銀行におまとめローンについて問い合わせてみたのですが…。
残念なことにおまとめローンできない、という結果になりました。
返済に延滞があるとおまとめローンの審査には通りにくいようです。
しかも短期間の遅れではなく、3ヵ月以上の延滞を数社にしていたので、それが事故情報として信用情報機関に登録されていたのでしょう。
おまとめローンで楽になりたかったのですが、おまとめローンは誰でも利用できるというわけではないことを知りました。
現在では買い物をしたものを売り、買い物を我慢しています。
ボーナスでやりくりをして、返済を続けています。
おまとめローンを利用するには審査に通らなければいけない
月々の返済も少なくなり、返済の窓口も一つになるというおまとめローンですが、誰でもおまとめローンが利用できるというわけではありません。
3ヵ月以上、返済を滞らせると個人信用情報にその情報が掲載されます。
それはすぐに消えるものではなく、5年間は残ってしまいます。
その記録が残っている以上、新規の借入はできないでしょう。
延滞はできるだけしないようにしましょう。
