お金がない時こそ見るべき!お金の大切さを学べる映画10選

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カイジ

「お金がない!」というピンチは、誰しも生きていれば等しく訪れるもの。お金に不自由しない人生を送ることができるのは、世界中でも限られた、ごく一部の限られた人間のみです。

もし今あなたが、「お金がない」と嘆き苦しんでいるなら、まずは、お金に対する正しい意識を向けねばなりません。とはいえ、現在お金に困り果てているあなたが、すぐにお金に対する意識を向けるにはどうすればいいのでしょう?

知らない人も多いですが実は、じっと座っているだけで、人の一生を追いかける方法があるのです。そうです。「映画鑑賞」です。
過去公開された映画の中には、あなたと同じようにお金にこまる主人公や登場人物がたくさんいます。彼らの行動の一つひとつ、その人生の足跡を学ぶことで、お金に対する正しく理解を深めることができます。ノンフィクションの映画が「為になる」のは言うまでもありません。しかし、フィクションの映画も馬鹿にできません。主人公や登場人物たちの経験を「疑似体験」することで、似た境遇への対策を作ることができるのです。

さあ、映画で「お金」への意識を深めましょう。そのために今回は私が、「お金」がテーマの、お金で一喜一憂できる10個の映画をご紹介します。

「お金の動き」がわかる映画

まずは、映画の中で「大金がどのように動かされるのか」を知りましょう。映画を見ると観客は、主人公の周囲の状況に巻き込まれます。それがたとえ、私たちがそんな大金を動かす器では無かったとしても、映画を見るだけで、大金持ち同士のマネーゲームに参加できるのです。

1. マネー・ショート 華麗なる大逆転

マネーショート

マネーショート公式サイト

リーマン・ショックを逆手にとって、大金持ちになった男たちの、「コメディ」ムービーです。今まで知るよしも無かった金融業界の裏側を知ることができるというポイントが爽快ですし、登場人物チームの連携を楽しむ「チーム」ものとしても優秀な映画です。

私のお気に入りのシーンは、ライアン・ゴズリングの「金融市場は難しい言葉だらけだ。こんなんじゃ混乱してしまう。マーゴット・ロビーに説明してもらおう。」という言葉のあと、いきなりマーゴット・ロビーという女優さんの入浴シーンに切り替わる場面です。そのシーンの中で、マーゴット・ロビーは「住宅ローンの危険性について説明するわ」と、実際に金融用語を解説し始めるのです(笑)。

少し間違えるだけで悲惨な話にもなりかねない「リーマン・ショック」を、これほど笑える話にしたのは後にも先にもこの映画だけです。色んな意味で「裏をかいた」傑作金融映画なのです。

2.ウォール街

ウォール街
ウォール街 – 作品 – Yahoo!映画

貧乏な主人公が、投資家の指示のもと成り上り、その後もお金に翻弄され続ける様子を描いた金融映画です。映画の中で主人公のパドは、常にお金に振り回され続けます。

お金のおかげで、貧乏生活を脱し、結婚もできた。しかし、お金のせいで親子関係にも悪影響が出てしまう…。映画の命題としては、「お金に目がくらみすぎると、本当に大切なものを見失う」というテーマだと思います。

映画の見所は、マイケル・ダグラス演じるゴードンのかっこよさです。彼の颯爽とした立ち振る舞い、社会の裏をかく姿は、見るものの心を奪います。

主人公はお金に翻弄され続けますが、ゴードンだけは終始余裕を崩しません。私は、つねにあくせく動き回る人より、常に余裕を持った人こそ「勝ち組」になれるのかな、なんてことをこの映画を見ると考えてしまいます。

3.ウルフ・オブ・ウォールストリート

ウルフ・オブ・ウォールストリート
ウルフ・オブ・ウォールストリート公式サイト

私が個人的に大好きな映画です。レオナルドディカプリオ演じる「ジョーダン・ベルフォート」の成功と没落を描いた映画。この映画何が驚きかというと、「ジョーダン・ベルフォート」は実在しており、この映画はノンフィクションであるという点です。

ジョーダン・ベルフォートの生き方も、やっている商売の内容も、悪い冗談みたいなものなのなので、必然的に映画も「ブラックコメディ」となってしまいます。この映画において、マーティン・スコセッシ監督の映画的手腕もさることながら、この映画はなんといっても「ディカプリオの演技」が一番の見どころだと言えます。麻薬でラリラリになったディカプリオ、SMプレイに興じるディカプリオ…過去絶対見せてこなかったディカプリオの姿がここにあります。

結果として逃しましたが、彼がこの映画でアカデミー賞主演男優賞を狙っていたのは間違いないです。(ディカプリオは、後に「レヴェナント蘇りし者」でアカデミー主演男優賞を受賞しました。」

4.マネーボール

マネーボール
マネーボール公式サイト

上の三つの映画が、「大金を動かす映画」だとすれば、マネーボールは、「いかに小さいお金を賢く動かすか」という映画です。この映画も実話を元にしています。お金にまつわる映画は実話ものが多いですね。

貧乏球団「アスレチックス」は、良い選手を金持ち球団に引き取られるので、良い選手が残っていない。しかも貧乏なので、他チームの選手を引き抜くこともできない。そこで、新任GM(ゼネラルマネージャー)のビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、ホームラン率や打率ではなく、「出塁率」など見逃されていたデータを元に、チームを組み直していく…。

映画はこういうストーリーです。メジャーリーグでは、長打、ホームランこそ良いとされており、チマチマ塁を進める野球は好まれません。当初こそビリー・ビーンの野球は、豪快さを求める関係者から反対を受けます。しかし、シーズンを通してみるとチームの勝率は上がり、ビリー・ビーンの理論が正しかったと、皆に認められます。

派手さこそない堅実な実話ですが、だからこそ、私たちの現実世界に置き換えられる部分が多い映画なのではないかなと思っています。手持ちのお金が少なくとも、使いようでは大金持ちに負けない状況を作り出せるという、大事な教訓を学べる映画ですね。

人の「お金に対する執着」を知る映画

誰しもお金に対する執着は、大なり小なり持っているものです。そんな「お金への執着」が強い人達の映画を紹介します。

5.オーシャンズ11

オーシャンズ11

オーシャンズ11 – 作品 – Yahoo!映画

カリスマ窃盗犯「ダニー・オーシャン」の巨大な犯罪計画の一部始終を描いた映画。11人の凄腕が集まり、それぞれの得意分野でカジノの金庫を翻弄する姿は見ていて快感です。

この映画は「何かを学べる」という映画的側面こそ弱いですが、犯罪計画が進んでいく爽快感は、犯罪もの映画「ケイパームービー」の醍醐味でしょう。

今お金がなくて、お金稼ぎにも失敗してイライラしてしまったら、「オーシャンズ11」をみて大金持ちがあたふたする姿を見てスッキリしましょう。

6.映画「カイジ」

カイジ vap カイジ 人生逆転ゲーム

邦画だって負けていません。大人気漫画「カイジ」の実写映画版だって、「お金への執着を学べる」傑作です。

典型的なダメ人間である「カイジ」が、多額の借金を抱え込んでしまったことをきっかけに、一発逆転の大ギャンブルに挑戦する姿を描いた物語です。主人公のカイジは基本的はクズですが、ギャンブルの才能とお金への執着には秀でていました。

漫画版も大傑作ですが、映画はなんといっても藤原竜也の演技が圧巻です。「本当にお金に困っているのでは」と思ってしまうくらいの、すごい執念の演技は必見です。

7.紙の月

紙の月

紙の月式サイト

宮沢りえ主演、吉田大八監督の、2014年公開映画です。この映画は「お金」がメインテーマの映画というより、人間の「欲望」がメインの映画です。

不自由ない家庭で主婦をしていた主人公「梨花」は、契約社員として働いている銀行の仕事で会った年下の男に恋をしてしまう。そして年下の恋人のために、顧客の預金を横領してしまいます。

原作とは違うアレンジが加えられた本作ですが、小説版、映画版共通して描かれているのは、主人公「梨花」が感じている閉塞感。主婦として暮らす中で感じる閉塞感を抜け出すためのトリガーこそ、「年下の恋人」であり、「お金」なのです。

「お金を手に入れる」のも、「お金を使う」のも、欲望に直結した行為です。よくその人の人間性は「お金の使い方」に表れるといいますが、まさにその通りだと思います。

人は、自分の欲望を満たすためならここまで大胆になるのか、ということを学べる映画です。普段の日常が、いかにもろく繊細なバランスで成り立っているのか、そんな事実を再確認させてくれる映画でもあります。

「お金の稼ぎ方」を知る映画

「お金がない」時は、やっぱり「お金が増える様子」を知りたい。と思っている方も多いはず。もちろん、大金を手にするまでの経緯を描いた映画もたくさんあります。自分の人生には参考にするのが難しいかもしれませんが、こういった映画を見ておくときっと自分の糧になるはずです。

8.ソーシャルネットワーク

ソーシャルネットワーク ソーシャルネットワーク公式サイト

元祖SNSサイト「Facebook」の創始者、「マーク・ザッカーバーグ」がFacebookを成り立たすまでの物語。もちろん実話。

マーク・ザッカーバーグについて語るべき内容が多いので、とにかく情報量の多い映画です。映画のなかでマーク・ザッカーバーグは、話のつうじない「嫌な奴」ですが、現実ではもっと気さくな好青年で、あんなにアスペルガーっぽくはありません(笑)。ですが、映画だからこその、クールな演出や作劇が満載です。

監督の「デビッド・フィンチャー」は、昔からドラマチックなストーリーテーリングや編集で有名です。一介の大学生が、いかにネット界で成功していき、世界で6番目の富豪となるに至ったかという重厚なストーリーを、2時間1分で描ききっています。

とにかく重厚な映画のため、体調の悪い時にみるのはおすすめできません。

9.スラムドッグ・ミリオネア

スラムドッグ・ミリオネアGAGA スラムドッグ・ミリオネア

2008年のイギリス映画です。主人公は、インドのスラム街で育った青年。つまり典型的な、「貧乏人」です。

世界中で有名な映画「クイズ・ミリオネア」に、このスラム街で育った「ジャマール」が出演して、最終的に賞金を手にすることができるかを描く物語。

この映画で知るのは、人の一生はお金の存在で簡単に変わってしまうのだなあということ。印象的なのは、この映画の中で何度も言われる「運命」という言葉。主人公や主人公の兄、ヒロインなど登場人物全員が、運命に翻弄されるかのように苦難に直面する姿には胸を苦しめられます。

10.ブレイキング・バッド

ブレイキング・バッド

ブレイキング・バッド公式サイト

ブレイキング・バッドは映画ではなく、地上波で放送された「ドラマ」です。しかし、このドラマのメインテーマこそ「お金」です。そして映画に負けない重厚なストーリーと映像は、必見です。

主人公は平凡な高校の科学教師。しかし、ある日自身の体に肺がんが見つかったことで、彼の平凡な人生は狂ってしまいます。がんで死ぬ前にせめてもと、家族に大金を遺すために麻薬製造に手を出してしまい…。

映画の肝は、主人公の大金を手に入れるまでの道筋と、大金を狙う巨悪との関わりです。主人公は、その動機こそ悪いものでないにせよ「大金」を手に入れるために行動し、そして結果的に多くの人の人生、人の生死に大きな影響を与えます。

主人公のウォルターが最初から大金持ちならば、ドラマで起こる多くの事件は起こりませんでした。ドラマの中で傷つく人も格段に少なかったはず。そう思うと、お金って簡単に人の人生を壊してしまうんだなあとこのドラマをみて思うばかりです。

まとめ:お金の扱いは慎重に!

いかがだったでしょうか。

10本の、お金にまつわる映画とドラマをご紹介しました。「お金がない」と思っているあなたはまず、「お金に対する正しい理解」が必要です。赤の他人の過激でクールな人生を「疑似体験」できる映画をたくさんみることで、今後はお金に翻弄されないための知恵を蓄えましょう。

お金は上手に扱えば強い味方となりますが、扱いを誤れば簡単に、自分や他人の人生を壊してしまいます。お金の扱いには慎重さを常に意識しておいてください。

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