今こんな話題があちこちに広がっています。「メルカリに現金が出品されている」という話題。
メルカリで5万円を59500円で販売、ってのを見て一瞬脳が理解を拒んだが、なるほどクレカの現金化ね。色々考えるもんだ。しかも古銭売買の体を装ってるんだな。 pic.twitter.com/PtIkHk8iSM
— 肉欲 肉欲企画 (@b2949) 2017年4月22日
メルカリといえば、誰でも簡単に参加できる「フリマアプリ」の代表格です。オークションより気軽で簡単だと、十代の若者などから好評を集めています。
スマホとフリマ/オークションの相性はとても良く、スマホユーザーのおよそ半数がメルカリなどフリマアプリを利用しているとの調査結果も出ています。
しかし、中古の衣服や雑貨を出品するのが一般的なメルカリの使い方。現金に色をつけて売り出したところで、誰が得するのか?疑問に思う方も多いですよね。
目次
なんで「現金を高値で買いたい」と思うのか?
どうして「5万円が5万7000円で売っている」といったビジネスが成り立つのか。どうして値段に色がついたお金に価値を見出す人が現れるのか。それはやはり、上のツイートにもあるような「クレカの現金化」のような「すぐに現金が欲しい」人をターゲットとしているからなのです。
クレジットカード払いが有効なメルカリでは、「クレジットカードで現金を買う」「支払いに短くても1ヶ月ほど猶予ができる」ということが成り立つのです。「お金が欲しい」「支払いの猶予がほしい」これらのニーズを両立できるのが、この「現金を買う」という取引なのです。
一刻も早く「現金が欲しい」と思う人が多いから
多少多く払ってもいいから、なるべく早くお金を欲しい。なんて人は、この国には意外と多いのです。しかもカードローンなどのキャッシング枠は使い切ってしまっている。そんな人にはこの「メルカリの現金取引」しか残されてないのです。
他の手立てが残されてない、というのは言い過ぎですが、他に選択肢が無いと感じてしまうくらいに切羽詰まっている人がいるということです。そもそも、他の手立てが思いつくなら、こんな取引は行わないと言えるかもしれませんね。
「お金に切羽詰まっている」人は意外と多い
肌感覚として、日本の景気はだんだん上向きになっているのを感じます。しかしこれはあくまで感覚的なものに過ぎません。
やはりまだまだ日本国内には、「お金に困っている」という人がたくさんいるのが現状。その理由も、支払いを迫られている、返済の催促を受けているなど様々。この国にはそんなお金に困っている人を食い物にする商売は沢山存在するのです。
金銭的ピンチ、支払い催促のストレスで正常な判断ができない
どうしてこんな「怪しい取引」に乗るか、それは簡単です。お金に切羽詰まっている状況では、「正常な判断を下すことができない」からです。誰にもそのことを責めることはできません。
お金の悩みは周囲に相談しにくいこともあり、周りの人が助けてくれない種類の悩みでもあります。
クレジットカード決済が可能だからこそ成り立つ取引
メルカリは、買い物に「クレジットカード決済」が可能です。銀行で振込を行う必要がありません。つまり、クレジットカードさえあれば、手元に現金が無くても買い物ができるのです。
だからこそ、「支払いの猶予」と「お金」が欲しい人のニーズがマッチングしてしまうのです。
法律的にはセーフなのか?
この「現金の取引」は、法律的にはどうなのか、というと、アウトではありません。
しかしかなりグレーな取引であることは間違いない。しかし、かなり問題の露呈したやり取りなので、行政が動くことも十分ありえます。
「この紙幣には価値がある」などいくらでも抜け道はある
買い手が「紙幣に価値を見出した」と言ってしまえば、行政が取り締まることはできません。
似たような取引に「パチンコの景品」がありますね。この「紙幣の取引」を、メルカリがどのように取り締まるのか。少し注視したいです。
「つけ払い」などメルカリはグレーな問題が多い
少し前に始まった、支払いを2ヶ月後に先送りする「ツケ払い」など、メルカリには少し不安定な支払いシステムが多いです。
このままメルカリの取引が多くなり、今後どんどん問題が多くなっていくと、行政が取締に動き出しかねません。
金銭のリテラシーが低いとメルカリで損してしまうかも
メルカリのこの取引など、世間に蔓延している取引に疑問を持つことができないと、単純に損ばかりしてしまうケースが考えられます。
「この取引で得られる対価は理にかなったものか」
「もっと良い取引方法があるのでは」
など、いつも疑問を持つ努力を怠らないことが大切です。
あなたを助けるのは「お金の知識」だけ
自由に使えるお金がないと、あなたの人生は八方塞がりです。少しでも快適な余生を送りたいなら、少しでも生活で役立つお金の知識を蓄えておく必要があります。
頭を使って「より良い未来へ向かう意識」を常に持っておきましょう。