お金がない、でも、金融機関からお金を借りると金利がかかるし…。ひとりで抱え込む前に、幼い頃からあなたのことをみてきてくれた人に相談するのもアリではないでしょうか?自分自身がどんな人間であるかは、家族が一番よく知っています。困ったら相談できるのは家族という深い関係性からなのです。
お金を借りる場面は、無いに越したことはありません。しかし、どうしてもお金を借りる必要がある場面、家族に正直に話すほうが、逆に安心される側面もあります。内緒で金融機関にお金を借りるより、家族間でのやり取りならば、何より安心できるでしょう。ここでは、家族からお金を借りるというテーマを一緒に考えてみましょう。
目次
自分にとっての両親の存在
幼い頃から育ててくれた親は、あなたを知る一番身近な人です。お母さんのお腹で命を育まれ、オギャーと産声をあげた瞬間から、現在までの成長も見守ってくれた唯一無二の存在です。子供は、この世に生を受けるために、母親を選んでくるとも言われています。それほどまでに、「家族」とは切っても切れない絆で結ばれ、その縁はどこまでも続きます。
しかし、愛情をたっぷり受けたかは、置かれた環境により異なるでしょう。一概に、良好とも言い切れないのも親子関係です。一般的に子供が親を絶対的存在に見るのは、当然ですが、虐待や両親の離婚などにより、離れる場合もあるでしょう。お金を借りたくても、幼い頃から信頼関係を築けなかった両親からは、「お金を借りたい」とは言えないのです。
家族は特別なチーム
恋人には言えないけど、家族には言いやすいこともありますよね。付き合いたてのカップルが、相手に「お金を借りたい…」と言えば、完全に引かれるのがオチです。家族から「お金を借りやすい」のはなぜか?それは家族が「特別に編成されたチーム」だからではないでしょうか。チームは自分たちの不利になる状況をわざわざ招くことはありませんので、秘密は確実に守られます。うっかり「ここだけの話」が広がる危険が回避できるのです。
よく「子は親を選べない」と言いますが、家族というチームは、望むか望まないかに関わらず一生続くものです。信頼関係があれば、正直に理由を話し、お金を借りるのは「アリ」の選択ではないでしょうか。
家族間でのクチ約束に注意
家族は気心しれた関係なので、銀行からお金を引きだし忘れて、「千円だけ貸して!」という場面も想像できます。しかし、家族はいつもそばにいてくれる安心感から、お金を借りたから返すという当たり前の行為が、薄れてしまいがちです。家族といえども、お金の貸し借りから、関係性が変わってくるときもあります。返済の催促がないことを理由に放置すれば、「あの子にお金を貸しても返さない」と思われ、あなたへの財布の紐が固くなることも…。
お金を借りたら、いつ返すか相手に示すのが、マナーです。相手の不信感が募れば、知らぬ間に関係の悪化も考えられます。借りる金額が大きければ、クチ約束ではなく、きちんと借用書を作りましょう。つまらないことで、チームの和を崩さないように…。
家族のうち、誰にお金を借りやすいか
うちは両親が厳しくて…という家族もあるでしょう。親にお金を借りるなど、もってのほかの人もいるでしょう。もし「兄弟、姉妹」がいたらどうでしょうか。仲の良い兄、姉には言えるけど、弟には言えないなど、上下関係が邪魔をする場合もあるでしょう。やはり、自分より目上の人の方が、甘えやすく「お金かして」と言いやすいですね。
長年一緒に暮らしてきた家族といえ、お金の貸し借りはきちんと明確な返済方法を示すのがポイントになります。親しき中にも礼儀あり…ですね。
一緒に住んでいない家族に言い出せるか
家族が一緒に暮らしていれば、困ったときに相談しやすいし、悩んでいれば、家族なら顔色や雰囲気で察する場合もあるはずです。それが就職や結婚で家を離れたらどうでしょう。知らぬ間に悩みを相談しにくい関係になるのは、仕方ないのでしょうか。
「家族は特別なチーム」です。離れて暮らしていても、電話緒やメールでコミュニケーションを取ることは簡単にできます。日頃から、連絡を密に取れば、離れていても「お金を借りる」関係性が保てるのではないでしょうか。家族の信頼も、日頃の努力が大切なのです。
「あるとき払い」はアリか
とくに親にお金を借りる場合、「あるときに返す」「出世払いで」など、返済時期を不透明なままにする傾向があります。家族間の金銭貸借で、注意が必要なのは下記の点です。
- 借り手の返済能力がない
- 返済期間、利率・返済方法が不明確
- 返済実績がない
- あるとき払いで催促しない、出世払い
- 利子がない
以上の点に当てはまると、家族間の贈与とみなされるので、心得ておきましょう。家族間のお金の貸借りには、法律の知識も絡んでくることを心得てください。
家族はかけがえのない存在だからこそ、何でも頼める。それに間違いはないのですが、そんな大切な人たちだからこそ、その絆は失われてはいけません。お金が原因で家族崩壊、という悲惨な運命にならないように注意しましょう。