免許証は、顔写真や住所まで記載されている、優秀な本人確認書類です。
しかし時たま、自分の免許証を紛失したり盗難にあったりすることもあるでしょう。他人の免許証を使って、無人契約機などからカードローン契約を結ぶことは可能なのでしょうか。
無人契約機はブース内に担当者が不在であるという、「無人」が売りのサービスです。他人になりすましても、カードローン契約ができそうな気もしますが…。
目次
無人契約ブース内には監視カメラがついている
無人契約機のあるブース内に入ったことのある方ならご存知かと思いますが、ブース内にはカメラが設置されています。当然ですが、カメラを通して消費者金融の審査担当者が挙動をチェックしています。
「無人」と言えど、人の目から逃れることはできないのです。
免許証についた顔写真とで本人確認は容易
免許証についている「顔写真」と、カメラから見える本人とを照らし合わせれば、簡単に本人確認が可能です。
消費者金融などの金融機関は、免許証やパスポートなど、顔写真の載った本人確認書類の提出を一番に求めます。その理由はやはり、写真に寄る本人確認の確実性を求めるからでしょう。
個人的な話になりますが、マスクをつけた状態で無人契約ブースでの手続きを行おうとしたところ、「マスクをとってください」とアナウンスが入りました。
挙動も審査項目の一つ
カメラによって見られるのは「顔」だけではありません。ブース内での「挙動」も見られることになり、その挙動も審査基準の一つとなります。当然ですが、ブース内の挙動が怪しい人は、審査に落とされてしまうことも十分あり得ます。
ブース内が無人だからといって、油断しすぎないようにしましょう。
社会保険証を盗難にあった場合
免許証ではなく、社会保険証を紛失、または盗難にあった場合にも注意が必要です。
社会保険証にも、免許証ほどでなくとも個人情報が詳細に記載されているからです。消費者金融や銀行は、「社会保険証」も、本人確認書類として認めています。
ですが、やはり顔写真がないぶん、消費者金融などの審査において慎重に社会保険証が扱われることになります。
審査担当者は本人確認を重視する
消費者金融が、申し込んだ本人以外とカードローン契約したとなれば大事です。自社のブランドに関わるだけでなく、法律問題にも抵触してしまいます。それを避けるためにも、消費者金融は審査で「本人確認」をとても重要視します。
一つの書類で本人確認が取れなかった場合、二つ三つと書類を追加で求めることも珍しくありません。
本人にしかわからない質問をする
本人確認は、本人確認書類の提出だけで行うわけではありません。申し込んだ本人と電話で話す際に、「本人ならば迷わず答えることができる質問」をして、本人の確認を取ります。
その質問に「正しい答えが出せるか」「迷わず答えることができるか」を審査で確認します。私が銀行カードローンに申し込んだ時は「生年月日」と「干支」を聞かれました。もしかしたら、この答えで言いよどんだ場合は追加で質問されたのかもしれません。
審査に関するノウハウは徹底されている
消費者金融や銀行は、過去何人もの人を審査してきました。その中で「個人情報確認」など審査のノウハウを積み上げてきました。そう簡単に本人以外の人と契約するような事にはなりません。
WEB申込の場合は?
最近、ほとんどのカードローン利用者が「WEB申込み」を行います。当然ですが、WEB申込を行うと、完全に人の目から逃れた申込が可能です。
このWEB申込でも、他人になりすますことはほとんど不可能です。
申し込み情報と「信用情報」を照らし合わせれば本人確認は容易
申込情報で嘘をついたとしても、審査で取り寄せた信用情報と照らし合わせることで、簡単に嘘はバレてしまいます。
詳細な個人情報である信用情報と差異のない情報で申し込むのは、本人以外ほとんど不可能でしょう。この申込情報で怪しい部分が合った場合、すぐに消費者金融側から電話がかかってきます。
WEB申込の場合在籍確認は必須
無人契約機から申し込んだ場合、本人確認や職場確認がブース内で完結した場合、在籍確認が行われない場合もあります。
しかし、確認が完全に行われにくいWEB申込の場合、「在籍確認」は必須となります。消費者金融などによっては、在籍確認に細かい指定が可能なことも多いです。申込みの際に審査担当者に聞いてみることにしましょう。
まとめ
免許証や社会保険証など、個人情報が記載された書類を紛失または盗難にあった場合、他人になりましてカードローン契約は可能なのかというお話でした。
無人契約機からの申込だろうと、WEB申込だろうと「なりすまし」でのカードローン契約はほぼ不可能です。ですが、カードローン契約以外でも、免許証や社会保険証が悪用されてしまうケースは多いです。紛失した場合は早めに手をうちましょう。