借り入れたお金に金利がかかることで、返済時に支払う「利息」が発生します。この利息の支払いは、キャッシング利用者にとって大きな負担です。
多くの人はこの利息の支払いなどを苦に、返済できないと返済の途中で諦めてしまいます。もし、返済の途中で生活が回らないと、返済を苦に感じているとしたら「債務整理」という選択肢もあります。
本格的に返済があなたの生活を困窮に追い立てる前に、「債務整理」で生活を立て直す努力を行いましょう。
債務整理とは？
そもそも「債務整理」とはどんなものでしょうか。
債務整理とは、借金の返済で苦しんでいる人たちを救う「救済措置」です。債務整理で返済額を減らすことによって、借金の返済で苦しむ人達がその返済で生活を圧迫されることもなくなるのです。
具体的にどんな「債務整理」があるのか、一つずつみていきましょう。
過払い金請求とは
債務整理の中でも最もポピュラーなのが、この「過払い金請求」でしょう。
過払い金請求とは、以前あった「出資法」と「貸金業法」のギャップで生じていた「グレーゾーン金利」で発生していた利息のこと。過払い金とは、過剰に払い過ぎていた利息という意味です。
弁護士や司法書士と協力して、「グレーゾーン金利」で貸し付けていた消費者金融に、おｋの過払い金を請求するのが「過払い金請求」です。
過払い金返金には時効も存在します。過払い金に心当たりのある方は、時効が過ぎてしまう前に、ぜひ過払い金請求を行ってください。
デメリット
過払い金請求のデメリットとしては、「取引した業者と二度と取引できなくなる」というものです。
とはいえ、もう二度とキャッシングを利用しないというつもりならば、このデメリットはあまり関係ないですよね。
任意整理とは
任意整理とは、弁護士などの専門家を味方につけて、債権者側に「返済可能な範囲でへんさい可能な金額まで交渉する」というもの。
弁護士との交渉により、「今後支払う利息をカット」するなど、現実的な返済計画を立てることができるようになります。言わば「示談交渉」です。
デメリット
任意整理のデメリットは、「記録がブラックリストに載ってしまう」ということでしょう。任意整理記録は、5年以上信用情報に残ってしまいます。この記録が消えるまでの間は、クレジットカードやキャッシングの審査においてかなり不利となってしまいます。
民事再生とは
民事再生とは、住宅ローン以外の返済額を大幅減額できるのが、この「民事再生」です。
民事再生も、任意整理と同じく債務整理が得意な弁護士に相談し、弁護士に手続きを依頼します。
借金の大幅減額を狙っているが、自己破産だと住宅も手放すことになってしまう…。しかし民事再生ならその必要もありません。「住宅ローンのみ返済を続けて他はストップ」これが民事再生なのです。
デメリット
民事再生のデメリットとしては、「住宅ローンの返済額が減らない」というものがあるでしょうか。住宅ローンの返済で困っている方には、民事再生は不向きだと言えるでしょう。
自己破産とは
債務整理で一番有名なのが、この「自己破産」でしょうか。
自己破産を行うと、現在抱えている借金すべてが「帳消し」となります。今後一切返済の必要が無くなるのです。
現在抱えている借金をすべて無しにして、ここから人生を再スタートしたい。そんなことを考えている方はぜひ、自己破産からの人生再スタートを考えてみてください。
自己破産は最後の手段
自己破産を行うのは、返済で悩んだ時の「最後の手段」としてください。
なぜなら、自己破産を行うと「財産のほとんどを失ってしまう」からです。住宅や車など、生活の上で必要なものはほとんど差し押さえられてしまいます。
それだけの犠牲を払っても、返済額すべてを免除されるという選択を選ぶべきなのか。慎重に考えてください。
債務整理を騙る詐欺に気をつけて！
債務整理は個人でできるものもありますが、基本的には弁護士など専門家に依頼するのが必須です。
その際に大切なのが「弁護士選び」です。信頼してお金を支払っても、そのお金に見合うだけの行動を起こしてくれる保証は無いのです。むしろ、契約金だけだまし取るなんて弁護士もいるくらいです。
例えば、過払い金請求に依頼したのに、帰ってきた過払い金を過少申告していくらか自分の懐に納めたり。弁護士に依頼する前に、しっかりと事前調査も必要になるでしょう。
まとめ
金利設定により、利息の支払いを要求されます。その利息の支払いは、キャッシング利用者にとってかなり大きな負担となってしまいます。
もし、返済期間中にその返済で生活が回らなくなってしまったらなら、「債務整理」という選択も考慮しておきましょう。
返済がどうにもならなくなった人のために、「自己破産」という最終手段があります。借金の返済で苦しむあなたのための救済措置、上手に活用していきましょう。
