キャッシングで借りたお金は、原則1,000円単位で返済していきます。借入の際もキリのいい額を借りるはずですから、元金の返済だけであれば1,000円以下の端数が発生することはありません。しかし、ここで問題となるのが利息です。金利は小数点単位まで決まっていますから、当然発生する利息も1円単位となります。そのため、完済しようとするならば、最終的には小銭を支払わなければなりません。この、小銭の返済は具体的にどのような方法で行うのでしょうか。今回は返済の端数を返済する方法について、詳しくお話ししていきます。
目次
小銭を返済する方法はさまざま
小銭の返済方法はさまざまな方法がありますが、以下のような方法が代表的です。返済の端数までしっかり完済するために、方法を覚えておきましょう。
無人契約機での返済
銀行口座に預金する際をイメージしてみください。おそらく小銭には対応していないATMがほとんどかと思います。一方、金融業者の自動契約機では小銭に対応しているものあり、そうした自動契約機では端数の返済が可能です。実際は業者によって対応がまちまちなので、返済のため自動契約機に足を運ぶ前に対応状況を調べておくといいでしょう。
銀行振込での返済
指定銀行口座への振込で返済を行うなら、1円単位で振込額を指定できます。利息によって端数が発生した場合も問題なくちょうどの金額を返済できるでしょう。しかし、銀行の対応状況によっては振込手数料が発生してしまいますので注意が必要です。
窓口での返済
小銭を返済する方法で一番シンプルなのが、人がいる店舗に赴き直接小銭を支払うやり方です。ちょうどいい金額がなくても御釣りを用意してもらえるでしょう。もちろん、近くに店舗がない場合はすこし手間になってしまいます。
口座からの自動引き落とし
返済方法として自分の口座からの自動引き落としを選択している場合、小銭も問題なく引き落とされます。口座に十分な残高があれば払い忘れもありませんので、返済方法として一番確実な方法です。
ATMで振り込んで差額を返してもらう方法も
ATMでは1,000円単位の返済しかすることができません。そのため、小銭を返済することはできませんが、1,000円未満の返済額に対して1,000をATMで返済してしまい、後から差額を指定の銀行口座に振り込んでもらう、という方法があります。振り込んでもらう口座をしてするやり取りが必要になりますので、多少時間がかかってしまうのが難点ですが、それが気にならなければ便利な方法です。
「無利息残高」とは?
キャッシングの返済で端数が生まれた際、その返済残高を「無利息残高」とする金融業者もあります。いきなり、「無利息残高」と聞いてもよくわからないかもしれませんね。以下で詳しくご説明しましょう。
利息・支払い期限がない残高
「無利息残高」とは利息・支払い期限がない残高のことです。返済で1,000円未満の端数が発生した場合、多くの金融業者は残りの返済額をこの無利息残高と見なします。つまり、端数を残しているものの、事実上は完済したような状態となるのです。実際には完済とは少し違いますので、金融業者の対応は以下の2つに分かれます。
端数を残したまま完済扱い
返済額が1,000円未満になった時点で端数を負担してくれる、債務者の返済義務を消滅させる金融業者があります。つまり、1,000未満の小銭を返済する必要はなく、完済扱いになるということです。しかし、書類上や契約上は完済扱いになっておらず、契約が継続してしまうこともありますので注意が必要です。
次回借入に上乗せ
支払い期限や利息を設けないものの、完済扱いにもしない業者も存在します。そうした業者では、次回借入時に端数として残った返済額を上乗せするのです。つまり、前回借入時に600円の端数を残していたら、再度10万円を借入する際は600円が上乗せされ、10万600円の借入額になるということですね。
小銭の返済にはネットバンクが便利
小銭の返済にはインターネット銀行が非常に便利です。銀行振込であれば上述したように1円単位での振込ができますし、大抵のネットバンクは月3回程度の他行への無料振込サービスを提供しています。煩わしい振込手数料を気にする必要はないのです。時間を指定した振込予約や、ネット環境があればいつでもどこでも取引できるのも魅力ですね。
その他にも、ネットバンクにはキャッシングを利用する上で役立つ魅力的な要素が盛りだくさんです。キャッシングでお金を借りるならば、是非ネットバンクの口座を開設しておきましょう。借入も、返済も通常の銀行口座より便利に行えるはずですよ。