誰でも早く終わらせたい借金の返済。実は、ちょっとした工夫や法律を使うだけで、キャッシングでたまった借金の返済を早めることも可能です。もちろん、違法なことをやる必要もなければ、高度なテクニックなども一切不要。そんな知っておきたい返済を早めるコツをお伝えします。
目次
こんなにある!返済を早める方法
キャッシングやカードローンの使いすぎでたまった借金を、漠然と返済しているだけでは、なかなか完済までたどり着かないのが現実です。早く手元の借金を片付けたいなら、空いた時間を活用してお小遣いを稼いだり、返済方法を工夫したりして毎月返済する額を少しでも増やしていきましょう。
収入を増やす
「少しでも返済を早く終わらせたい!」と思ったら、多少自由な時間を削っても、アルバイトなどをしてお小遣いを稼ぎ、月々の返済額を増やしていくことをおすすめします。遊びや飲み会、デートなど、日常の楽しみはいろいろあるかと思いますが、とにかく借金を返し終わるまでは、やりたいことも我慢してお金を稼ぐことを考えたほうがいいでしょう。
空いた時間を使ってアルバイトや副業をし、収入が増えれば、懐具合も豊かになり、お金がなくて困るといった事態も防げます。家賃や公共料金が払えないからまたキャッシングで借金…なんてことも起きません。収入の少ない生活が送ると、どうしてもまた借金を重ね、借入先が増えてしまいます。アルバイトをして収入を増やすことは、返済を早めるだけでなく、これ以上借金が増えることを防ぐことにもつながります。
随時返済を活用する
随時返済とは、自分の返しやすいタイミングで返済できる方法です。毎月決まった期日の返済とは別に、手元にお金が入ったタイミングで支払えば、返済額は多少なりとも減っていきます。期日返済だけで済ませれば、返済しているようで元本を含む返済額は減っていません。返せるときに可能な限り返していく意識を持つと、スピーディな完済に結びつきます。
随時返済で返済できるキャッシング関連のサービスはたくさんあります。随時返済できるようでしたら、ボーナスが入ったとき、給料日、またはギャンブルなどで副収入が入ったときにまとめて入金しましょう。
金券ショップ
現金や収入を増やす方法は、アルバイトだけとは限りません。所有している図書券やギフト券、旅行券などがあると、金券ショップで買い取ってもらえれば現金にできます。それらの金券は、いつか使うときのためにとっておいた大切な財産かもしれません。しかし、まずは借金を返すことを優先するならば、金目になるものは積極的に有効活用しましょう。
金券の買い取りですので、額面通りの金額は得られないかもしれませんが、5000円分のギフト券であれば、4500円~4800円くらいの買取り額が期待できるでしょう。いつ使うかも分からない金券を眠らせておくのはもったいないので、買い取ってくれる業者がいるときに売ったほうがお得といえます。
自力返済が無理なら、債務整理を利用しよう
借金の返済を早めるどころか、いつになったら完済できるのか検討もつかない…。そんな状況のときは、債務整理を活用することをおすすめします。債務整理は、返済計画を立て直して完済を早める有効な手段です。3種類の方法について説明します。
任意整理
任意整理とは、毎月支払う利息額をカットして返済額を減らす方法です。債権者と交渉し、返済方法や利息額についての見直しを図ることで、完済しやすい返済計画を練り直します。利息額がカットされることで、全体の返済額も減り、完済までの期間も短縮できます。
個人再生
個人再生は、借金の総額を大幅に低減し、3年間の間に完済のメドがたてば、残りの借金額は免除されるという方法です。3年が無理なら、5年まで返済期間を延長できます。自動車や不動産などの大切な財産を処分することなく、大幅に借金総額を減らせるので、債務整理の中でも最もメリットが大きいといえるでしょう。
自己破産
自己破産が認められると、借金の返済義務は全て免除されます。全ての借金がなくなるので、メリットが大きいように見えますが、持っている財産は可能な限り処分して返済にあてる必要があります。また、免責が決定するまで一部の職業で制限もかかり、他の債務整理の手段より規制が多く生活に支障を来たす面が否めません。自己破産は、それ以外方法がないというときに、やむを得ずとる手段といえるでしょう。
借りすぎないことが大切
返済能力以上の借入をしてしまうと、どうしても返済は苦しくなってしまいます。月々の返済額を軽くし、なるべく早く完済するには、返済計画をきっちり立てて無理のない借入を行うことが1番です。まずは足元を見て、無理のないキャッシングを心がけましょう。
おまとめローンの隠れた落とし穴
「返済完結」のための工夫として代表的なのが、「おまとめローン」の利用です。
しかしおまとめローンにはメリット・デメリット双方あり、正しく知って活用することが大切です。おまとめローンを活用したからといって、必ずしも借金の総額が減るわけではないことを理解する必要があります。
おまとめローンとは?
おまとめローンとは、複数ある借入先を一本にまとめ、借金を借り換えることを言います。借金に借金を重ねて、多重債務の状態に陥った人が、返済計画を整理したいときに便利な方法です。
銀行や消費者金融などがおまとめローンを取り扱っています。おまとめ専用として売り出している場合もあれば、通常のカードローン商品でおまとめや借り換えの利用もOKとうたっているケースなど、ざまざまです。
おまとめローンにも審査があり、審査に通らないと利用できません。1度審査に落ちてしまうと、他の業者でのおまとめ審査にも響くため、最初の審査先は慎重に選ぶ必要があります。
おまとめローンのメリット
おまとめローンのメリットは、複数ある借入先と借金を一本にまとめ、返済計画を分かりやすくクリーンにできることです。借入先が一本化することで、返済日も金利も1つにまとまり、返済計画も立てやすくなります。返済日は月に何回もあるより、1回で済ませるほうが心理的な負担も軽減され、返済のモチベーションも上がることが期待できます。
また、おまとめローンは総量規制の対象外です。総量規制とは、消費者金融や信販系業者の貸付けを規制するための法律で、「貸付額は年収の3分の1以内」という規定を設けています。借金を一本化するために必要な借入額が年収の3分の1を超える場合でも、総量規制の対象外ですので年収に関係なく借入ができます。総量規制に縛られることなく、おまとめのための借入ができることも利用者側にとっては大きなメリットといえるでしょう。
借金の一本化で必ずしも返済は楽にならない?
「借金を1つにまとめると、利息も減って返済が楽になる」というイメージがありますが、実は、借金を一本化しても金利が低くなるとは言い切れません。逆に高い金利で借り換えて、かえって返済額が増えるケースも存在します。
おまとめローンの利用で多いのは、多重債務で苦しんでいるパターンです。借入先が多いほど、貸付けリスクは高まり、例え審査に通って借り換えができたとしても、かえって高い金利を設定されるケースもあります。「おまとめローンで金利は低くなる」というのは完全な誤解です。
また、返済がまとめる前より長期化する怖れもあります。おまとめローンによって借金を一本化、金利も返済日も1つにまとめて、月々の返済額が楽になったとしても、そこで支払うのは元金ではなく利息です。月々の利息額が減っても、元金が減るわけではないので、利息額を減らした分返済期間は長期化し、結果的に返済が苦しい状況になることも予想されるのです。ただ借金を一本化するだけでなく、月々の利息額や返済方法などを見極めて、おまとめローンの商品を選ぶ必要があるでしょう。
おまとめローンはどこを選ぶべき?
おまとめローンの利用を検討するとき、どこの金融機関のどんなローンを選ぶかが重要になってきます。おまとめローンは、消費者金融でも銀行でも取り扱っています。それぞれの特徴をまず知りましょう。
銀行のおまとめローン
銀行のおまとめローンは、消費者金融より金利が低い反面、審査が厳しいのが特徴です。それでも、金利が低く抑えられるので、返済計画を考えれば消費者金融よりも返済しやすい側面があるでしょう。
しかし、おまとめローンは審査に通らなければ利用できません。おまとめローンを活用する人は、多重債務に苦しんでいる人がほとんどで、お金を貸す側としてもリスクがあります。また、借入先がたくさんあるほど、審査は厳しく、金利も高く設定されるので、利用のハードルは高くなるといえるでしょう。
消費者金融のおまとめローン
大手消費者金融を中心に、おまとめローンを扱っている業者はたくさんあります。消費者金融のおまとめローンは、銀行ほど審査は厳しくないものの、金利が高いのが難点です。金利が高いほど、月々の返済も重くのしかかりますので、審査を選ぶか金利を選ぶかは難しいところです。
しかし、審査に通らないことにはおまとめローンの利用はできません。シミュレーションをやってみて、銀行のおまとめローン審査に通るのが難しいと判断できる場合は、審査に通ることを優先して消費者金融に申し込み、その後の返済計画をしっかり立てることが大切ですね。