クレジットカードの支払い方式にはいくつか種類があります。
カード支払額を一回で全額払う「一括払い」から、「2回払い」など複数回払い、ボーナスが入るタイミングで支払う「ボーナス払い」なんてものもあります。
そして考えものなのが、今回ご紹介する「リボ払い」です。リボ払いは、支払いが滞り長引くと、「地獄」とも言われる状態になってしまいます。なぜなら、リボ払いは支払いに金利が課せられ、支払いごとに利息がかかってしまうからです。
その他にも、上手に甘い言葉でカード会社がリボ払いさせようとする仕組みが凝らされています。
目次
リボ払いしてもらうとクレジットカード会社は儲かる
どうしてこれほど、クレジットカード会社はカード利用者にリボ払いをすすめるのでしょう。
その理由は簡単です。率直に言って、リボ払いをしてもらえば、クレジットカード会社が儲かるからです。その儲かる仕組みは後でも紹介しますが、リボ払いで手数料や利息を徴収できるからです。
うまくいけばキャッシングより儲かる
リボ払いは、明確に言えばキャッシングでお金を借りているのとそう変わりません。しかし、利用者は「きちんと払っている」と思い込まされることで、借金より警戒せずに使ってしまいます。
キャッシングの返済ならば、利用者は「返済完結」のために返済を続けますが、リボ払いはそうもいきません。利用者に「支払っている」意識がある限り、リボ払いで支払うべき金額は減らず、むしろ増えてしまうこともあるくらいです。
リボ払いはなぜ儲かるのか？仕組みを考えてみましょう
では具体的に、どうしてリボ払いはクレジットカード会社が儲かるのか、その理由を考えてみましょう。
支払額が毎月小額で固定される
まず、リボ払いで支払う金額は毎月固定です。どれだけ多くの回数クレジットカードを使ったとしても、支払う金額はせいぜい数千円程度まで抑えることが可能。そして当然、数千円支払った程度では、支払額は減りません。
この少ない支払額でも、クレジットカードを使わずリボ払いの支払額を毎月支払えば、すぐにリボ払いの支払いは終わるでしょう。しかしリボ払いの恐ろしいところは、クレジットカードの追加利用が可能であるとことにあるのです。
どれだけカードを使っても毎月の支払いは小額
リボ払い中にクレジットカードを使うと、クレジットカード利用額は増えます。しかし支払額は、最初に決めた数千円。
この仕組こそが、リボ払いでの支払いが「地獄」と呼ばれる所以です。
金利がかかる
リボ払いで支払いを行うと、キャッシングを利用したときと同じく金利がかかります。金利の数字はクレジットカードによって違うものの、その多くは「15%」など、消費者金融や銀行のカードローンと変わらない数字となります。
むしろ、金利の安いキャッシングは他にあるので、低金利のキャッシングを利用したほうが遥かに生活を守ることにつながります、
カードの支払額が麻痺する
「自分はきちんとカード代金を支払っている」
という自覚があることで、だんだんと金銭感覚が麻痺してしまいます。
抜け出したいが、カードを使ってしまう…。まるで一度ハマったら抜け出すことができない蟻地獄のようです。
毎月数千円程度支払っているのは確かなので、「今カード利用額がいくらか」なんて確認しなくなってしまうと、かなり危ないです。
時間選好が下手な人にヒットしがち
リボ払いで支払いを行ってしまいがちなのが、「時間選好が下手な人」です。
目先の「数千円の支払いでいい」というメリットに目がくらみ、その先の自分が大損しているさまを想像できません。
そうなると「えっ毎月の支払いが減ったらすごい楽じゃん！お得！」とリボ払いに飛びついてしまいます。そうなると、もうリボ払い地獄からは抜け出すことが困難です。
リボ払いでもらえるポイントじゃ元は取れない
「リボ払いに切り替えれば、ポイントプレゼント！」なんてキャンペーンをやるクレジットカードが多いです。
私はこれを見るたび、なんて悪質なことをやるんだと思ってしまいますが、リボ払いの損はポイントをいくらかもらった程度ではまかなえません。もらえるポイントはせいぜい数百ポイント。損する金額は計り知れません…
リボ払い地獄から抜け出すには
「すでにリボ払い地獄にハマっている！」
というあなたは、すぐさま別キャッシングに借り換えることをおすすめします。カードローンなどの方が、遥かに返済は容易になるはずです。
まとめ
クレジットカードカードの支払い方式の一つ、「リボ払い」は一見お得に見えますが、その実かなり悪質です。
キャッシングより「借金」の意識が少なく、毎月少しづつ支払っているので「返している」意識を持たせるのもなかなか悪質。
地獄と言われる所以を知る前に、リボ払いにはまり込まないような工夫を凝らす必要があります。
