クレジットカードは、普段生活の中で支払うお店のレジで提示するだけで、現金を支払わずとも支払いが完結する便利なカード。さらに、ネットショッピングでも、クレジットカードのコードを利用することで素早い決済が可能です。
しかしそれにしても、クレジットカードを使ってお金を支払うシステムは、どんな仕組みになっているのでしょうか。
クレジットカード決済の仕組みをしっかり理解しておけば、今後のクレジットカード利用時に感じがちな、「戸惑い」を少なくすることができるのではないでしょうか。
目次
クレジットカードを使ってお金が支払われる仕組み
クレジットカードをレジで提示することで、現金を一切支払わずとも、支払いが完結します。どうして現金を支払わずとも、決済が完結するのかというと、クレジットカード会社がその支払いを「肩代わり」してくれるからです。
当然ですが、そのお店にはきちんとお金が支払われているのです。
クレジットカードでの支払いは「後払い」
クレジットカードを使って行った支払いは、利用者からクレジットカード会社へ「後払い」という形で支払われます。後払いになることで、その時手持ちのお金が無くとも支払いが可能ですが、その支払いを忘れてしまうリスクも潜んでいます。
引き落とし日までにお金を用意できれば良い
引き落とし日までに、引落口座にお金を入れておけば良いのです。それまでに手持ちのお金が一切足りないのだとしても、極端な話、引き落とし日前日に必要なお金を手に入れることで、円滑な支払いを済ませることができます。
クレジットカードを発行するのは「イシュアー」
クレジットカードを発行する会社のことは「イシュアー」と呼ばれます。イシュアーは、ただ利用者にカードを発行するだけでなく、カード顧客新規開拓、顧客育成など、様々な業務を同時に担っています。
イシュアーはカード利用者にとって近い存在であるため、その存在は知覚しやすいのではないでしょうか。例えばビューカードでは、クレジットカードを発行するイシュアは「東日本旅客鉄道」です。
クレジットカードの利用可能店を分けるのは「ブランド」
クレジットカード一枚一枚に、「国際ブランド」が搭載されます。日本で、代表的なブランドは全部で5つ。
これらの国際ブランドに応じて、カードを利用できるか否かが決まります。すべての国際ブランドで支払いが可能なお店もあれば、限られたいくつかのお店で支払いが可能なお店など、パターンは多いです。
クレジットカード加盟店を管理するのは「アクワイアラー」の仕事
加盟店の管理を行うのは、イシュアーと別にアクワイアラーと呼ばれる会社です。とはいえ、アメリカなど諸外国ではイシュアーとアクワイアラーが別々の場合も多いですが、日本ではイシュアーを担当する会社がアクワイアラーも兼ねるのが一般的です。
クレジットカードの支払いに関する会社と加盟店の仕組み、理解できましたか?
クレジットカード利用代金が分割される「リボ払い」のシステム
気軽にクレジットカードを使っていると、自分の支払うことができるキャパシティを超えてしまうことがあります。クレジットカード利用限度額までならば、何度でも重ねて利用可能だからです。
この多くなりがちな利用代金を、「分割して支払うことができる方式」を「リボ払い」といいます。
どれくらい分割するか、それは支払い時の設定によって変わります。場合によっては、10回払い、20回払いなど、どの支払いは長期に渡ることも多いです。
リボ払いには金利がかかり「手数料」が課せられる
リボ払いは、一度に多額の利用代金を用意する必要こそ無くなりますが、手数料が課せられてしまいます。
リボ払いで課せられる手数料は、「年率15%」という設定が組まれていることが多いです。
つまり、10万円の利用代金をリボ払いにて支払った場合、総額107,497円を支払うことになるのです。
月々の支払いで、追加の支払いが求められるのは、まるで「キャッシングの返済」のようですよね。
リボ払い専用カードも
クレジットカードの種類によっては、支払い方式が「リボ払い」のみというクレジットカードも存在します。一回で支払うことができるだけのお金をその時持っていたとしても、強制的に、「分割して支払う」ことになってしまうのです。
最初から支払いをリボ払いにて行う予定の方は、こうしたリボ払い専用カードの方が、ポイントの貯まりが良いなどメリットが多い場合があります。
まとめ
クレジットカード利用者には少しわかりづらいことも多い、クレジットカード会社や、クレジットカードを使ってお金を支払う仕組みについて説明しました。
クレジットカードを使った支払いは、現金を使って支払うシステムとはまったく違います。その仕組の違いを理解しておくことで、クレジットカードを使った支払いを円滑にするようにしてください。