クレジットカードを使って行うのは「お金の支払い」。つまりクレジットカードはその存在自体が「現金」と同程度の効力を持っているということです。
つまりクレジットカード保有者は、「盗難」など犯罪のリスクと常に隣り合わせだということ。
クレジットカードを持ち歩いているのは、それだけで「大金を持ち歩いている」のと同程度の危険を孕んでいるのです。
目次
クレジットカードにまつわる犯罪の基本「カード盗難」
クレジットカードを盗まれて、そのカードを悪用されるのが、もっともわかりやすい「カード犯罪」だと言えるでしょう。
クレジットカードはサインレスで、カード提示のみ、またはカード番号入力のみで支払い可能なお店も多いです。もしカードを盗まれる被害にあったなら、すぐさまカード会社に連絡してカード利用を停止してもらいましょう。
クレジットカード情報を「スキミング」で抜き取り
もっとも盛んなのが、「カード情報のスキミング」です。カードはデータの塊。そのデータを抜き取り、カード本体に手を出さなければ、カードホルダーも被害に気づかないケースが多いのです。
デジタル犯罪として今なお主流の「スキミング」カードホルダーは警戒しておきましょう。
「ゴルフ場」「銭湯」は犯罪者にとって穴場
スキミング被害の場として多いのが「ゴルフ場」、または「銭湯」です。「ロッカーにカードを入れてから、比較的長時間その場から離れる。カギ番号も盗まれやすい。などが狙われやすい理由です。
一部カードには「ICカード」がついている
ICチップが入っているカードはクレジットカード全体で、68%にとどまっていますが、利用者の多いカードならICカードを導入するケースが増えています。自分のカードにはICカードが導入されているか確認してみてください。ICカードが入っていないカードをお持ちの方は、より警戒するようにしてください。
抜き取ったカード情報で「小額の買い物」
スキミングやその他方法で抜き取られたカード番号など、「カード情報」。犯罪者はその情報を使って最近、「小額買い物」をするケースが多くなっています。
小額の買い物なら気づかれにくい
一万円、またはそれ以下の買い物が一月に複数回あったとしても、カード利用者は気にしないなんてケースもあるかもしれませんよね。
実際私も一度、カードを不正利用されたことがあり、その5000円の買い物はカード会社に指摘されてはじめて気が付きました。
偽造サイトでカード情報を抜き取る手口
カード番号などを抜き取る手法で最近多くなっているのが、「おとりサイト」と呼ばれる偽造サイトです。そのサイトではカード番号を入力することで、サイトから何か簡単な特典が届くというもの。
最近はネット上のECサイトなどでカード番号を入力するケースが多くなっており、カード番号入力に抵抗が少なくなっているのです。
ネット社会の今だからこそ成立する手法
これは、ネット全盛期の今だからこそ成り立つ手法だと言えるでしょう。スマートフォンも普及して、ネットを活用していない人がいないと言えるような時代になったからこそ、しっかりとネットリテラシーを高めた状態でインターネットを活用したいです。
スマホゲーム課金も要注意
最近流行っている「スマホゲーム」。スマホゲーム内は課金して他ユーザーに差をつけられるコンテンツで盛りだくさんです。
スマホゲームに課金する際にもクレジットカードを使うことが多いです。スマホゲームからクレジットカード情報を抜き取って、その情報を悪用されるケースも増えています。くれぐれも気をつけてください。
クレジットカード悪用対策
では具体的に、クレジットカードを悪用されないようにするにはどんな対策が必要なのでしょうか。
しっかり管理する
クレジットカードを盗難に合う、またはスキミングに合う人は、クレジットカード管理がずさんです。カード情報、またはクレジットカード本体を盗まれないように、クレジットカードの管理を徹底することがまずクレジットカードを安全に運用する第一歩です。
ECサイトごとにパスワードを変える
クレジットカードを使ってお金を支払うECサイトごとに、パスワードを別にするのも有効です。
自分の誕生日など、第三者から簡単に推測されるものを避ける。自分しか知りようの無い情報でログインパスワードを組み立てるなどしてください。
まとめ
クレジットカードを扱うのは、犯罪被害にあるリスクといつも隣合わせです。そのリスクを減らす工夫をしておきましょう。
クレジットカードを使っている人の多くは、「まさか自分が犯罪被害に合うことはあるまい」という油断をしているもの。
自分は大丈夫だという思い上がりは捨てて、自分の今現在行っているクレジットカード運用を、今一度見直してみてはいかがでしょうか。