すでに日本開業100年を迎えている「アメリカン・エキスプレス・インターナショナル」の日本社長によれば、日本ではまだまだ「現金決済」が主流で、クレジットカードが利用されている割合は少ないとのことでした。
社長によれば、なぜ日本でまだ現金決済が主流なのかというと、「そういうものだから」だということです。
日本は古くからの慣習に縛られがちな国です。クレジットカードを使って決済を行うことよりも、「皆やってるから」という理由で現金決済を続ける人が多いとしても、私は不思議に思いません。
これからも、日本は現金決済を続けていくのでしょうか?
目次
クレジットカード保有数は年々上がっている
日本でも、最近はクレジットカードの波が来ており、年々クレジットカードの発行数は増えています。
初めてのクレジットカード、最初の一枚目を作る人や、最初はクレジットカードを一枚してか持ってなかった人も、2枚目3枚目のクレジットカードが多いです。各有私も、財布の中だけで、用途別のクレジットカードを複数枚持っています。
金銭感覚のアップデートを続けている人はクレジットカード決済に切り替えている
私の感覚では、「現状を変える努力を常に行っている人」が、支払いをクレジットカードに切り替えている印象です。
多少面倒でも、より良い未来のために行動出来る人が、クレジットカードを作っている印象です…なんて、自分に都合よく考えすぎでしょうか?
古い感覚で生きている人が現金決済を続けているのか?
昔ながらの感覚で生きている人が、現金決済を行っており、銀行窓口前に列をなしているのでしょうか?
クレジットカードを作るのはとても簡単です。心がけ一つで申込みが可能となり、すぐに手元に届くでしょう。クレジットカードを作るために難しいことはないのです。やはり、「価値観」「人生哲学」がクレジットカードを作らせまいと行動を制限しているとしか思えません。
考えが保守的なのか?
「みんな現金で決済しているし、無理してわざわざ今クレジットカードを作らなくていいか」
という考えでは、現状の生活は良くならず、ひいては日本社会全体の景気も上がりません。
日本人は国民全体で「現状維持バイアス」に縛られがち
こうした、「未知のリスクを避けて、現状維持を行う」思考を、現状維持バイアスといいます。
クレジットカードを作り、クレジットカードを使いすぎて、生活がままならなくなるリスク。確かにこのリスクは恐ろしいものですし、避けるべきものです。しかし、行動の成果を求めるなら、多少のリスクは承知で動かねばなりません。
先のリスクを読んだ上で、そのリスクで被害を被らないリスクヘッジができないと、今後の生活を良くするのは難しいです。
未知のリスクを取らないで周りと迎合しがちなのか?
日本人は昔から、周りの顔色を伺って生きていると言われがちです。実際に私もそう思います。周りの人が何をしているか、どっちを向いているかで、自分の行動を決める人ばかり。
それ故のメリットもきっとあるでしょうが、そんな生き方では、行動のスピードも落ちてしまうことでしょう。
日本の現金決済システムが優秀という面も
このクレジットカード利用は、消費者にとってはメリットも多いでしょう。しかし実は、店舗を経営する経営者側に立ってみるとデメリットもあります。
店舗側で考えると、クレジットカード決済を行うだけで、クレジットカード会社に手数料を徴収されます。つまり、それだけ売上が減ってしまうのです。これを嫌がり、クレジットカードの加盟店とならないお店もまだまだ多いです。
当然ですが、クレジットカード加盟店が増えないと、クレジットカード保有者の数も増えません。
この加盟店の手数料問題、これをなんとかしないと、現時点のクレジットカード事情が変わらない…という問題の側面もあります。
日本での現金の信頼度が高い
長らく現金決済一本で成り立っている日本は、現金決済への信頼度がとても高いです。
これは中国など外国ではあり得ません。ただでさえ、景気の悪い諸外国なら、現金を持ちあるいているだけで、強盗などの犯罪被害にあってしまうリスクがあります。日本ならそのリスクは、先進国内でもかなり低い。そして現金決済のシステムも優秀。
確かに、クレジットカードが無くてもあまり困らない国でもあります。
まとめ
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル日本の社長が、日本の現金決済についてコメントしていました。
日本がまだまだ現金決済が中心で行われていること。そしてクレジットカードのメリットについて。
確かに一般消費者の側からクレジットカード決済を考えると、その支払いで得られるメリットが多いものの、クレジットカード決済を担うお店側からすると苦労もあります。
日本がクレジットカード決済より、現金決済を行う人の割合が多いのには、多くの要素が絡み合っているのではないかと私は思っています。