クレジットカードには、審査で定められた「限度額」があります。審査結果によって、「限度額」も変わります。通常クレジットカードを使ったショッピングやキャッシングは、この限度額内で行うことになります。
優秀なクレジットカードは、高い限度額が設定されています。さらに、ゴールドカードやプラチナカードなど、上級カードの限度額は青天井です。
クレジットカードの限度額について、私と一緒に調べてみましょう。
目次
クレジットカードの限度額には二種類ある
クレジットカードの限度額と非事で言っても、それが指すのは二つの限度額です。ショッピング枠とキャッシング枠、それぞれ説明します。
ショッピング枠
限度額の一部、ショッピング枠とはその名の通り、限度額の中でショッピングに使える枠を指します。クレジットカードを利用する主たる目的がこのショッピングです。ショッピングでクレジットカードを使った金額に応じて、このショッピング枠は減っていきます。
キャッシング枠
クレジットカードには、現金を借り入れることができる「キャッシング機能」も付帯しています。キャッシング機能を使って、いくらまでお金を借り入れることができるのかを指すのが、「キャッシング枠」です。
意外とクレジットカードのキャッシングを利用する人は多いです。例えば「どうしてもすぐご祝儀のために現金が必要だが、口座にお金が入っていない」場合などに活躍します。
キャッシング枠はショッピング枠の一部
キャッシング枠とショッピング枠で分けられてはいますが、実は「キャッシング枠」は、「ショッピング枠」の一部です。
つまり、クレジットカード限度額が指すのはショッピング限度額のこと。クレジットカード限度額が10万円の場合、クレジットカードを使ったショッピングで8万円使った場合、キャッシング可能なのは2万円までです。
ショッピング利用限度額は利用残高で減っていく
ショッピング利用限度額は、月毎にリセットされるわけではありません。クレジットカード限度額から利用残高を差し引いた金額、それが「クレジットカード利用可能額」となるのです。
月末締め翌月26日払いのクレジットカードの場合、先月に使ったお金を翌月26日に支払うこととなります。例えば4月の1日から25日までに5万円使った場合、その5万円は翌月26日に支払うことになります。4月の26日から5月の25日までの間、ショッピング枠から5万円引いたお金が、5月の利用可能額となるのです。
分割払いで利用残高を分散する
このクレジットカード利用代金は、「分割払い」も可能です。2回払いまでなら、分割払いに手数料はかかりませんが、分割回数が10回、20回ともなると、大きな手数料が課せられてしまいます。
分割払いの手数料は、月々の支払額に平均年率15%をかけた金額となります。分割払いの回数が多いほど、支払期間が長いため多くの手数料を支払うことになります。
クレジットカード限度額は上げられる
クレジットカードの利用歴が長くなってくると、「もっとクレジットカードの限度額が欲しい」と思う方もいるはず。「持っているクレジットカードの限度額が低すぎる」と感じる方も、きっと少なくないはずです。
限度額は、クレジットカードの利用歴が長くなってくると、クレジットカード会社から「限度額増額の案内」が届きます。クレジットカード会社が、利用者を「優良顧客」だと認めるからです。
限度額増額には、再び審査が必要
クレジットカード会社に「限度額増額依頼」を出すことも可能です。利用者から、「限度額を上げて欲しい」という申請を出した場合、再び審査があります。クレジットカード会社が増額審査を行い、「この人なら限度額を増額しても利用代金を支払ってくれる」と感じた場合のみ限度額が増額されます。
増額しても支払うことのできる年収があるか
増額審査において重要なのは、まずやはり「年収」です。年収が低いと、当然支払い能力も低いですから、クレジットカード限度額が増額される可能性は低いです。
逆に言えば、「年収が上がったタイミング」で、増額申請を出すことで限度額が増額される可能性が高くなるということです。
クレジットカード利用履歴に問題はないか
過去のクレジットカード利用歴の中で、「クレジットカード代金支払い遅れ」があると、クレジットカード利用限度額を上げにくくなります。
支払い遅れなどのトラブルがあると、クレジットカード会社からクレジットカード利用者への信用度が低くなるからです。
まとめ
クレジットカードの審査結果によって設定される「限度額」。この限度額内ででしか、クレジットカードを使った、ショッピングやキャッシングを楽しむことはできません。
限度額は審査結果によって決められるので、そもそも限度額の初期設定が低い人は、クレジットカード会社から「支払い能力が低い」と判断されたということです。設定された限度額に満足行かない人は、遠慮せず「限度額増額申請」を出してください。
