個人融資って大丈夫?詐欺とかにあうの?

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「個人融資」という言葉を聞いても、あまり耳馴染みが無い…という方がほとんどではないでしょうか。

今回は、そんな「個人融資」について、詳しく説明したいと思います。

「個人融資」の定義は曖昧

そもそも、辞書には「個人融資」という言葉は載っていません。これは、融資事業を扱う会社が後から創り出した言葉です。

辞書に載っていないこともあり、この「個人融資」という言葉の定義自体がとても曖昧です。「個人で融資を受ける」という意味にしても、「誰から」「どのように」お金を借りるかで、その意味合いはまったく変わってしまいます。

個人間融資と混同されがち

現在特にネット上で多いのが、「個人間融資」という言葉と混同されるパターンです。業者からでも、銀行からお金を借りるわけでもない。かといって、友人や家族からお金を借りるわけでもない。「見ず知らずの他人からお金を借りる」のが、「個人間融資」です。

少し怪しいと思う方も多いでしょうが、個人間融資を仲介する専門の業者があるほど、一部では定着した言葉です。

個人間でお金を貸すのは合法

「見ず知らずの人同士でお金の貸し借りを行うなんて違法じゃないの?」と思った方もいるでしょうが、個人間融資それ自体は「合法」です。

そもそも、友人感や家族間でのお金の貸し借りでも、言ってしまえばそれは「個人間融資」です。このお金のやり取りを取り締まるのは難しいですよね。

法整備がなされており、金利の上限が定められている

「個人間融資」だったとしても、法律の庇護の範疇です。個人間融資にはしっかりと規制が入っています。金利の上限も定められているほどです。具体的には、個人間融資の金利上昇はなんと109.5%と、貸金業者で制限されている数字よりも遥かに高い数字となっています。

この金利上限の高さは、消費者金融などのように「返済のシステム」が整備されていないからだと思われます。

個人間融資はどこで受けられる?

個人間融資のための連絡は、主にネット上で、SNSや掲示板を介して行われています。個人間融資は、お金を貸し付ける側が「貸す」と言えばそれで手続きは終わります。一般的な貸金業者の審査を受けるよりずっと、簡単にお金を借りることができますよね。

個人でお金のやり取りをせずとも、個人が掲示板などを利用して、業者からお金を借りる場合もあります。しかし、個人間融資の掲示板で融資を取り扱っている業者のほとんどは、「闇金」です。

「個人間融資」を利用した詐欺も横行している

やはりというべきか、個人間融資は詐欺の温床でもあります。

「お金を貸す」と偽り、お金に困っている人から個人情報を騙し取る手法が、一般的な詐欺の手法です。「融資の際に本人確認書類を提出してくれ」と言われると、お金を借りる側としては従ってしまいますよね。

あるいは、融資に際して「保証金」を騙し取られる詐欺や、アフィリエイトサイトに登録させられた上でお金を貸してもらえないなど、詐欺業者の手法も様々です。

Googleで「個人融資」と検索すると、「個人間融資」のページがヒットする

ネット上では、この「個人間融資」がほとんど「個人融資」として扱われています。その表れとして、検索エンジン最大手Googleで「個人融資」と検索すると、「個人間融資」のページばかりがヒットします。

これは、多くの人が「個人間融資」に関する情報を欲しているという表れですよね。

「個人間融資」の取扱には慎重に

個人間融資は確かに、ブラックな方でもお金を借りられる大きなメリットがあります。真っ当な人からお金を借りる事ができれば、闇金からお金を借りるよりもずっと安全にお金の借り入れが完結するでしょう。

しかし、一歩間違えば詐欺の被害者となってしまうことも忘れないようにしてください。

闇金が紛れていることも

詐欺とは別に、個人間融資でお金を貸してくれる人にまぎれて、「闇金」が潜んでいることに注意が必要です。個人からお金を借りるつもりが、いつの間にか闇金からお金を借りていた…なんてことも珍しい話でもありません。

24時間いつでも連絡が取れるような体制が出来ている、または大手消費者金融の名を名乗っているなど、紹介文をよく読めば怪しい記述があるはずです。

国から個人融資を受けることも可能

「個人融資」の融資を受ける相手を「国」とすることも可能です。

国から個人融資を受けられるシステムを利用してお金を借りれば、一般の見ず知らずの相手からお金を借りるよりもずっと安心ですよね。

総合支援基金

総合支援資金貸付とは、失業してしまったことなどで生活が困窮した人向けの、国からの融資となっています。債務者の生活が安定するまで、生活費の貸付を行うことで自立を促すのです。

総合支援資金には三つの種類があります。

  • 生活支援(最大20万円)
  • 住宅入居費(最大40万円)
  • 一時再建費(最大60万円)

生活費、住宅を借りるためのお金、就職や債務整理費用のお金を、それぞれ借りることができます。

必要ならば、お住いの市町村の社会福祉協議会に相談してみてください。

年金担保融資

独立行政法人福祉医療機構が、年金を担保に最大200万円まで融資を受けられる「年金担保融資」を扱っています。

金利も低く設定されており、年金担保貸付なら1.6%、労災年金貸付なら金利は0.9%です。お金を借りると、返済は月々の年金から自動で差し引かれる形になります。

「年金担保融資」を扱う闇金も存在する

年金担保融資は国以外が行うと「違法」です。ですが、最近増えつつある高齢者をターゲットにして年金担保融資を扱う悪徳業者が増えています。

お金に困った老人に善意でお金を貸したフリをして、返済を取り立てる手段として年金証書や通帳を要求することが多いそうです。この「善意でお金を貸すフリをする」のが曲者で、この善意に騙されてしまう高齢者が多いそうです。

銀行からの個人融資

銀行もまた、個人向けの融資を扱っています。

企業向けの「法人融資」を盛んに扱う銀行も多いですが、「個人融資」も年々盛んになっています。個人融資のニーズは年々上がっているのです。銀行カードローンの利用者が右肩上がりなのが、そのニーズが増えている表れですよね。

保証人・担保が必要な融資

銀行の個人融資の多くは、借り入れに担保や保証人が必要なものが多いです。

「不動産担保ローン」や「株券を担保にするローン」など、「物的担保」が有名です。債務者の返済を肩代わりする、連帯保証人をつけなくてはならないことも多いです。

無担保・無保証人の融資

最近銀行で盛んなのが「銀行カードローン」での貸付です。

「銀行カードローン」は、無担保・無保証人で利用でき、カードを使ったATMからの借り入れは気軽です。銀行によっては、カードローンの借り入れで利用する「借入カード」を即日発行できる銀行もあるくらいです。

個人融資を受ける際には気をつけて

いかがだったでしょうか。意味が曖昧になりがちな「個人融資」を細かく解説しました。

最近「個人融資」は「個人間融資」を指す場合が多いです。しかしこの、「個人間融資」の扱いは慎重さが求められます。くれぐれも軽はずみな「個人間融資」の利用は避けてください。

国、または銀行からの「個人融資」ならば安心です。安全にお金を借りられるでしょう。必要ならば、利用を検討してみてください。

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