キャッシングの審査においては、「属性」と呼ばれるものが重視されます。これはつまり、お金を借りようと考えている人の年齢や勤務先、収入といったものです。普通に考えれば「収入が多くて地位の高い人なら審査は当然通るのでは?」と思われるでしょう。しかし、場合によっては高所得者や管理職だけが審査に有利とは限りません。
目次
審査の上で見られる属性とは?
まずは、属性の中にはどのような項目があるのかについて見てみましょう。基本的には、以下の項目が重視されるのが一般的です。
・年齢
・職業
・雇用形態
・勤務先
・勤続年数
・年収
・収入形態
・居住年数
・居住形態
・住宅ローン、もしくは家賃の負担額
・家族構成
・健康保険の形態
なお、業者によってはこれ以外にも、所有する電話の種類など、より細かい項目が設定されることもあります。
審査時に重視されるポイント
次は、属性の中でどの項目がより重視されるのかについてもみていきましょう。簡単に言うと、ここでのポイントは「返済能力の有無」です。そのため、「安定的な収入があるか?」「毎月返済を継続できるか?」がチェックの対象となります。その点を考慮しますと、以下の項目が特に重要となります。
・年収
・勤務先
・継続年数
・住宅ローン、もしくは家賃の負担額
・年齢
審査に通りやすい人の属性
前述の項目を踏まえ、今度はどんな属性の人が審査に通りやすいかについて考えてみましょう。
年齢
まずは年齢。当然ではありますが、50代後半の方はすでに定年までの期間が短いので、毎月返済を継続するのが難しくなるので評価は低くなります。その他にも、20代前半の方はそもそも収入が少なく、さらに仕事を辞めてしまう可能性も高いのでやはり評価は低いです。こうして考えた場合、年齢的な属性で見ると審査に有利なのは20代後半から50代前半、ということになります。
職業や雇用形態、勤務先
次に職業や雇用形態、勤務先についても考えてみましょう。まずはアルバイトやパート、派遣社員、契約社員の場合にはいつ解雇されるか予想ができません。安定性という意味で評価が低い傾向にあります。また、自営業や個人事業主の場合も同様ですね。なお、この場合には、借入を事業資金として利用する可能性も高いので敬遠されているようです。そういった意味では、中小企業の経営者であっても同じでしょう。一般的に評価が高くなるのは、公務員や民間の有名企業の正社員、ということになります。
ちなみに、配偶者に安定的な収入が見込めるのであれば専業主婦であっても審査に通ることは往々にしてあります。もちろん業者にもよりますが、大切なのは自身や配偶者の属性であることがお分かりいただけるでしょう。
勤続年数
当然ですが、勤続年数が長いということはそれだけ安定した暮らしを送っている証拠ですし、昇給によって年収も増加する見込みがあります。そのため、最低でも3年以上を基準にしている業者が多いようです。しかし中には、1年未満であっても貸してくれる業者も多いので、試しに申し込んでみるのも手でしょう。
年収
年収は高ければ高いほど有利です。とは言え、年収が最低いくら以上でなくてはならない、といった基準はあまり見られません。この場合は、融資額を抑えることで対応するようです。そもそも消費者金融の場合には、貸付金額が最大で1/3にしなくてはならない、といった総量規制という決まりもあるため、年収に見合った金額までしか借りられない仕組みとなっています。
収入形態
安定した収入を求められているわけですから、当然固定給のほうが審査上は有利に働きます。しかし、歩合制の場合であっても毎月安定した収入を得ていることが証明できれば審査を通ることは可能です。
住宅ローンもしくは家賃の負担額
キャッシングの審査の場合には、持ち家かどうかよりも、住宅ローンや家賃の負担額がどの程度であるかが大きな審査基準となります。住宅ローンや家賃は毎月必ずかかるものなので、それがあるかないかは大きなポイント。当然、こうした支払いがなければ返済に充てられる金額が増えるので、審査上有利になります。また、収入と住宅ローン・家賃の割合などもしっかりとチェックされます。
家族構成
もっとも有利なのは親との同居。一人暮らしは不利とされています。また、既婚者であれば配偶者が働いているかなどもチェックの対象になります。その他、シングルマザーやシングルファザーの場合には、収入や子どもの人数、親と同居しているかなどが総合的に判断されます。
まとめ
最後に、キャッシングの審査の上でどのような人がもっとも有利になるのかをまとめてみましょう。理想的なのは20代後半から50代前半の公務員、もしくは有名企業の正社員。年収が同世代に比べて高めで固定給。住宅ローンや家賃の負担がなく、さらに親と同居していれば完璧です。