学生ローン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

学生ローンをご存知ですか?読んで字のごとく、学生を対象にしたローンの事でになります。しかし教育ローンなどとはどう違うのか、言葉は知っていてもよくわからないし怖い、という方もいらっしゃるかと思います。そこで今回は学生ローンについてご説明します。

学生ローンって何?

学生ローンの誕生は1970年代の東京の高田馬場から始まったと言われています。高田馬場付近は早稲田大学や学習院大学などの有名大学が多くある学生の町で、お金の必要な苦学生などに利用されてきました。そもそも、ローンのような資金融資を行う消費者金融では20歳未満の未成年者や定職による収入のない学生には資金融資を行うことはありません。この資金融資のサービスを学生でも受けることができるようにしたのが学生ローンです。

ちなみに、銀行などの金融機関が学生の保護者を対象に学費などの教育費関係におこなう融資を教育ローンと呼びます。教育ローンの場合、学生一人当たり300万円までの融資で学生ローンは50万円が限度額になっており、利率も学生ローンが14~18%なのに対して教育ローンは2~3%と低い利率で抑えられています。この辺りが学生ローンと教育ローンの違いになります。

学生ローンのサービスについて

学生の場合は保険証などの身分証明書のほかに、学生証で本当に学生であるかの確認が必要になってきます。また2010年に施行された改正賃金業法により年収の1/3を超える融資が禁止されたため、基本的に収入のない学生には融資ができなくなっています。そのため、融資を行えるのはアルバイトなどの収入のある学生に限られることになりました。

例として、月に10万円ほどアルバイトの収入があるとしたら年収で120万円ほどになりますので、その1/3になりますと40万円までの融資が可能ということです。しかし収入があっても返済できるかが問題になりますので審査を通る必要があります。その際には所得証明のできる書類を用意しておくことになります。主に月ごとの給与明細や源泉徴収書、住民税の課税決定通知書、所得証明書のいずれかの準備がいります。多くの会社は数か月分の給与明細書の提出でも可の場合が多く、基本的に審査が通りやすいのが学生ローンの特徴です。

学生ローンのメリット・デメリット

学生ローンのメリットは何といっても借りやすいことです。返済を怠らない限り保護者への連絡もないので気軽に借りることができます。また、収入によって多少は変わりますが限度額で50万という中である程度まとまった金額で借りることができるのでパソコンやエアコンなどの必需品を購入したり学費を払ったりするのには便利です。このようにちょっとお金が必要な時や様相外の出費で生活費が足りない、卒業旅行などの資金にといった状況にはとでも便利なサービスです。学生向け、ということもあって返済方法も無理のない返済が可能な場合もありますし金利も低くなっているのでそういった点もメリットに挙げられます。

しかし注意しなければならないこともあります。学生ローンはほかの消費者金融と比べて審査が通過しやすいので簡単にお金が借りられると勘違いし、どんどん借金をしてしまう人もいます。これにより金銭感覚がおかしくなってしまう人も多々います。借金 してまでの贅沢は禁物です。この他にも、学生ローンの返済でバイトを多く入れなければ返済できない、なんてことになり授業の単位をおとして留年なんてこともあります。最悪の場合、学生ローンが原因で中退ということも少なくありません。なにはともあれ適切な返済が可能な程度に抑えておくのが賢い選択です。

気を付けたい、こんなトラブル

上記に挙げたこと以外にも学生ローンを使ったトラブルで問題になっていることに、マルチ商法などネットワークビジネスや未公開株などにのめりこんだ学生が学生ローンを利用する、というのがあります。特にマルチ商法などの詐欺に引っかかってしまい、複数の学生ローンを梯子させられ挙句に自分も勧誘する側に回ってしまう…という事態も発生しており、これは社会的にも問題になっています。くれぐれもこのような詐欺には注意しましょう。

あくまでも学生であることを忘れずに

このように学生の生活の助けにもなる学生ローン。ですがあくまでもお金を借りている 借金をしている、ということを念頭に置いて扱うことが大事です。学生の間は羽目を外してしまうことも多々ありますがお金の羽目だけには注意しましょう。ちゃんと必要なことにお金を使うことを心がけるのが大事です。

目的の決まった利用を心がけよう

現在の大学生や専門学校生には学校生活を送るための必需品は多いです。特に生活家電でもパソコンはレポートを書いたりするのには必需品ですし、スマートフォンなども人づきあい以外にも学校からの情報を得るのに必要な所もあるでしょう。このようなものが必要になったから、といったはっきりとした目的をもって学生ローンを利用するのが賢い使い方でしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

SNSでもご購読できます。