複数のローンをかかえているならば、おまとめローンがおすすめです。
誰でも利用することができるのでしょうか。
目次
審査合格のためには安定収入があることが必須
おまとめローンは安定した収入がある人を対象にしています。
とくに消費者金融のおまとめローンでは、定収入さえあればパートやアルバイトでも審査が通りやすくなっています。
勤続年数が大事
ただし、勤続年数は少なくとも1年以上は欲しいところです。
それ以下ではたとえ大企業の正社員でも審査ではねられてしまうこともあります。
4社以上はNG
いくら複数のローンを一本化するためのおまとめローンでも、あまりにたくさんの会社とローン契約を結んでいるような人は審査に落ちる可能性が大です。
多くても3社以内ならばまだ審査が通りやすくなっています。
1社から莫大な借金をしているというのはじつはあまりマイナスにはなりません。
それだけ社会的な信用があったことをしめす判断材料になるからです。
よく誤解されがちなのですが、問題になるのは借金が全体でどれぐらいあるかよりも、何社から借金をしているかという点なのです。
おまとめローンが生まれた背景
おまとめローンが誕生したのには理由があります。
その背景を語るのに外せないのが貸金業法です。
2010年の貸金業法改正
2010年に貸金業法が改正されたことによって、消費者金融が提供できる貸付額は総量規制に基づくことが決まりました。
総量規制とは利用者の年収の3分の1以上を貸してはいけないという制約のことです。
これによって無茶な借金を未然に防ぐことはできるようになりました。
しかし、改正前の借金が消えたわけではありません。
借金返済のために新たに借り入れをしようとしても断られてしまい、自己破産にまで追い詰められる人もでてきました。
総量規制と関係ないおまとめローン
総量規制の規制外にあるおまとめローンは、消費者金融でも1000万円近い貸し付けをすることが可能になっています。
しかも、金利が低いというのも利用者にはうれしいポイントです。
いくつかのローンをまとめた結果、金利がより高くなったというのでは救済策にもなりませんものね。
金利の低さをいかす返済計画
おまとめローンを利用する際には、しっかりと返済計画を立てましょう。
返済計画なしではせっかくのおまとめローンの低金利も台無しです。
毎月の返済額
おまとめローンの返済計画では、毎月の返済額をどうするかというのも大きな問題です。
もちろん、最少額を選択する返済計画もあるでしょう。
しかし、それが賢いおまとめローンの返済計画なのでしょうか。
最少額はNG
月々の返済額を最少額で行う返済計画は、じつはちょっとコワイのです。
1回あたりの返済額が少ないというのことは、それだけ返済回数が増えるということでもあります。
返済回数が多い返済計画では、当然、返済総額も多くなります。
返済回数と返済総額
毎月の返済額を最少に抑えた返済計画では、なぜ返済総額が多くなってしまうのでしょうか。
それは、1回毎の返済で支払われる額のほとんどが利息に消えてしまうからです。
そのような返済計画では元金はなかなか減りません。
元金の減らない返済計画では、利息もいつまでも高いままです。
そのような返済計画にのっとって返済していたら、200万円の借金が300万円にふくらんでいたというケースもめずらしくありませn。
返済シミュレーションを利用する
おまとめローンにはいろいろなタイプがあることがわかりました。
契約する前には返済シミュレーションなどを利用して、実際の総返済額がいくらになるのか等、しっかりと確認しておきましょう。
返済シミュレーションとは
返済シミュレーションを利用すれば、毎月の返済額や総返済額を知ることも可能です。
返済シミュレーションは銀行や消費者金融のサイトで提供されていることも多々あります。
銀行や消費者金融のおまとめローンを紹介するサイトの中にはだいたい返済シミュレーションのコーナーがあるのです。
さまざまな返済シミュレーション
返済シミュレーションはおまとめローンの公式サイトにもありますが、金融情報サイトのようなところでも提供しています。
借入金、ボーナス返済分、返済金利、返済年数、現在の年収などを入力すれば、毎月の返済額、ボーナス払い、年間返済額、総額返済額などを瞬時に計算してくれるので大変便利です。
返済比率も大事
実際のところ、返済シミュレーションをしなくても、毎月の支払額がいくらならば返済総額や返済回数はどれぐらいになるのかだいたいわかります。
しかし、返済シミュレーションを使えば返済比率を出すこともできます。
これは年収に対する年間返済額の割合です。
返済シミュレーションの返済比率は個々の返済能力と返済プランがマッチしているかどうか調べることができます。
返済シミュレーションを賢く活用して無理のない返済プランを立てましょう。
多少の無理も大事
返済シミュレーションで無理のない返済プランを立てることは大事です。
しかし、無理を少しもしないというのも問題なのです。
最少額ではダメ
毎月の返済額が最少というのもおすすめできません。
これまでたくさんの借金に家計を圧迫されてきたならば、最少額にして肩の荷を下ろしたい気持ちもわかります。
しかし、毎月最低ラインしか返済しないというのは、それだけ返済回数が増えるということです。
返済シミュレーションをしてみればわかることですが、最少額のプランでは完済まで10年以上かかってしまうこともめずらしくありません。
時間ばかりかかって利息はどんどん増え続けます。
月々の返済は利息にばかり当てられてなかなか元金が減りません。
そうなっては、借金は長引くばかりです。
返済シミュレーションで妥協点を
そうとはいっても、毎月支払いにあてられる額には限りもあるでしょう。
あまり無理をして返済が滞ってしまっては元も子もありません。
あくまでも自分の支払い能力ギリギリの無理をすることが大事なのです。
……いかがでしたでしょうか。
おまとめローンで借金を一本化できればホッとしますよね。
でも、じつはひとつにまとめただけではダメです。
おまとめローンのメリットを最大限にいかすことができるような返済計画を賢くプランニングするようにしましょう。