どこの金融機関にキャッシングを申し込んでも審査で落ちてしまう…そんな経験をしたことがあるという方もいらっしゃるでしょう。もしかすると、現在もそんな悩みを抱えているという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ここでは実際になかなかキャッシングの審査に通過できなかったというAさんにインタビューをしてみました。
同じような悩みを抱えている方は参考にしていてください。
収入は安定しているのにどうして?
――まずは、どのくらいの金額を借りようとして審査落ちを繰り返していたのでしょう?
Aさん:100万円の借入を希望していました。用途はマイカーの購入資金です。知人から購入する予定でしたので、オートローンの利用はできず、キャッシングに頼ることにしました。ですが、どこでも申し込みはできるのに、審査の結果落ちてしまうばかりでした。
――お仕事は何を?年収はどのくらいだったのでしょう?
会社員をしています。年収は400万円程度です。
――収入は安定しているのに審査を通過できなかった、ということでしょうか?
そうです。勤務年数も現在の同じ会社で5年目でしたので、まったく問題はないはずです。収入が上がることはあまり期待できませんが、かなり安定しています。中小企業ではありますが、それほど経営が不安定ということでもなかったので、収入の面ではまず問題はなかったと思います。
――何社から断られた?
銀行2社と消費者金融3社です。どこも申し込み条件はクリアしていました。そのうち1社には収入証明も提出しています。それでも審査落ちしていました。
他社からの借入状況にも問題はない
――すでに他社から借入をしていたわけでもない?
キャッシングはしていませんが、クレジットカードとショッピングローンを利用しています。いずれも少額で、返済遅れなどはありません。
――それ以外にはまったく借入はない?
ありません。金融機関はもちろんのこと、個人間の借金もありません。
では借りることができなかった理由とは?
――では借りられない理由にはまったく思い当たることがない?
理由がわからないので、希望している100万円ではなく少額の借入申し込みや、クレジットカードの申し込みもしてみました。これらも全部審査で落ちてしまいました。以前はクレジットカードは普通に作ることができていたのにできなかったのです。それだけではなく、通常は自動更新のクレジットカードも、再審査落ちということで、使用できなくなってしまいました。
意外と見落としてしまう金融トラブル
――それはただごとではありませんね。結局理由は何だったのでしょう?
それが意外なことだったんです。携帯電話の支払いでした。私には中学生の娘がいるのですが、いつも携帯電話をいじってばかりでまったく勉強をしなかったので、料金の支払いをやめてしまったのです。そして、携帯を止められれば反省するだろう、と考えていました。この時、しっかり解約の手続きをしておけばよかったのですが、面倒だったこともあり、ただ支払いをストップし、数カ月後には強制解約の通知が来ました。しかし、料金には携帯電話本体の割賦金が含まれていたようで、この支払が滞ったことによって、金融事故扱いになってしまったようです。つまり、私は無意識のうちにブラック入りしていました。
――見落としてしまいやすいケースですね。
その通りです。収入も安定していて、他社からの借入もない…それなのに新規での借入ができなくなってしまったという方は、今回の私のケースと同じように無意識のうちに金融トラブルを起こしている可能性もありますね。
今一度自分の状況確認を!
今回のAさんのケースのように、身に覚えがなくてもお金を借りることができない…そんな方は一度自分の状況を再確認してみるべきかもしれません。