カードローンだけでなく、ほとんどのキャッシングの設定金利には「○~○%」という「幅」が設定されています。
どうして金利の設定は一定ではなく、カードローンによって金利の幅が開いているのか。ここには、キャッシングの金利設定の仕組みが関係していました。
○~○%の中で、実際に自分が適用される金利は何%か知るためにも、金利の仕組みについて詳しく知っておきましょう。
目次
カードローンの金利比較
具体的に、カードローン金利の幅はどんなものか、具体的に金利を比較してみましょう。
業者名 | 金利 |
アイフル | 4.5~18.0% |
プロミス | 4.5%~17.8% |
アコム | 4.7%~18.0% |
三菱東京UFJ銀行 | 1.8~14.6% |
三井住友銀行 | 4.0%~14.5% |
銀行カードローンの方が下限金利も上限金利も高い
見てもらえば一目瞭然、消費者金融のカードローンより銀行カードローンの方が低金利です。下限金利の設定が低く、上限金利も高め。カードローン利用者が支払う利息の金額も少なく抑えることができます。
「金利設定」を最優先で、利用するカードローンを選ぼうと思っている方はぜひ、銀行カードローンを使ったお金の借入をおすすめします。
限度額設定で金利が決まる
審査で定められる「借入可能限度額」に応じて、適用される金利が変わります。
限度額が高ければ高いほど、それに反比例して、適用される金利が低くなるのです。それはなぜかというと、「限度額が高い」ということは「債権者から返済能力を認められている」ということです。消費者金融からお金をたくさん借りるということは、そのお金を返済できずに終わるというリスクと常に隣合わせだということ。
そのリスク込みで、「高い限度額」を設定してくれるということは、ある程度審査段階で「信用がある」ということですよね。
「限度額増額申請」が通れば金利も下がる
初期審査で定められた限度額は、後から「増額申請」を出すことができます。その申請が通れば、カードローンの借入可能限度額が上がります。つまり、適用された金利も下がるということです。
増額審査を受けることになる
増額申請を通すためには、「増額審査」を受けることになります。この審査が通らないと、限度額が増額されることはありません。増額審査は、初期審査より詳しく「属性」と「信用情報」を見られるので、審査基準が厳しくなります。
少しでも審査に有利な状況を作った状態で、増額審査を受けることにしましょう。
限度額で金利が適用される例
どれくらいの限度額の時、どれくらいの金利が設定されるのか、三菱東京UFJ銀行カードローンを例に見てみることにしましょう。
限度額 | 金利 |
---|---|
400万円超500万円以下 | 年1.8%~年6.1% |
300万円超400万円以下 | 年6.1%~年7.1% |
200万円超300万円以下 | 年7.1%~年9.6% |
100万円超200万円以下 | 年9.6%~年12.6% |
10万円以上100万円以下 | 年12.6%~年14.6% |
100万万円未満の低限度額だと、上限金利に近い高い限度額が設定されることが見て取れると思います。
「限度額設定」は「返済能力」で変わる
上記しましたが、「限度額設定」は「返済能力」に左右されます。高い返済能力を持っていれば、それに応じて限度額も上がります。そうした「返済不能になるリスク」が低い人は、債権者が信用するので金利が低くなります。
「どうして自分の限度額は低いんだろう?」と疑問を持ったあなたは、もう一度自分の返済能力を見直してみてください。
初期設定は金利が高い場合が多い
審査を始めた受けた段階、初期設定の段階では、金利が高く限度額が低い場合が多いです。それはなぜかというと、「まだ信用されていないから」です。
本当にちゃんと返済してくれるのか。途中で返済不能になったり、自己破産を起こすんじゃないか。そんな疑念を持たれてしまうと、高い金利が適用されてしまうことが多いです。
「カードローン利用歴」が長くなると「増額案内」が届く
増額審査を受けずとも、カードローン利用歴が長くなり、その中で返済遅延などを起こしていな人には「増額案内」が届くことも多いです。
「毎月一定額以上借り入れている」「返済が遅れたことがない」などのいくつかの条件をクリアすると、増額案内が届くことが多いです。このインビテーションのシステムは、クレジットカードの限度額増額のシステムと似ていますね。
まとめ
金利に幅がある理由。そしてその設定の中で金利が適用される理由をわかっていただけたでしょうか。
「高い返済能力」がある人には、高い限度額と、返済しやすい低い金利が適用されます。初期審査の段階では、上限金利に近い高い金利設定が適用されることが多いため、コツコツとカードローン利用を重ねて「増額案内」が届くのをまちましょう。限度額を上げれば、それに応じて「金利」も下がります。
消費者金融は総量規制の問題などもあり、「高い限度額」と「低い金利」が適用されることが少ないです。金利最優先でカードローンを選ぶなら、注意してください。