クレジットカードを使ったショッピングなど、カードで決済を行う際に魅力的なのが、「ポイント」の存在です。
クレジットカードの設定によっては、利用額に応じて利用者にポイントがプレゼントされ、ポイントでお得を感じることができます。
どうして、現金払いでは決して手に入れることができない「ポイント」が、利用者にプレゼントされるのか不思議ですよね。ポイントについて理解を深めて、さらに賢いクレジットカードの使い方を考えましょう。
目次
どうしてクレジットカード利用でポイントがプレゼントされるのか
どうしてクレジットカードの利用で、ポイントが貯まっていくのか。まずはクレジットカードのシステムから調べていきましょう。
支払う代金は同じなのに。クレジットカード払いだけで得られるお得さ。不思議を感じてしまうのも無理ありませんよね。
クレジットカードで支払ったお金を支払うのは「クレジットカード会社」
クレジットカードでショッピングなどのお金を支払うと、そのお金はその場で支払われるわけではありません。実際に買った品物を受け取りますが、その場ではお店には一円もお金が支払われません。
後ほど、クレジットカード会社からその品物の代金が、お店に支払われます。そしてクレジットカードを使った人が、クレジットカード会社に品物の代金を支払います。これでようやく、「全員のお金のやり取りが終わった」ことになります。
お店がクレジットカード会社に手数料を支払う
お店は、クレジットカード会社に、クレジットカード利用手数料を支払います。「お宅のクレジットカードでお客さんが支払ってくれました」という手数料です。
この時支払われる手数料は、だいたい5%ほど。10万円支払われた場合、クレジットカード会社が受け取る手数料は、だいたい5000円です。つまりあなたが10万円の代金をクレジットカードで支払った場合、クレジットカード会社からお店に支払われる代金は、手数料を差し引いた「9500円」ということになります。
クレジットカード会社から利用者への「カード利用の謝礼」がポイント
お店から支払われる「手数料」こそ、クレジットカード会社の儲けとなります。この中から、クレジットカード会社より利用者に支払われる謝礼こそ「ポイント」です。ポイント還元率はせいぜい1%ほど。10万円の中で得られたカード会社の利益「5000円」。この中からカード利用者に支払われるポイントは「1000円分のポイント」ということになりますね。
これにより、クレジットカード会社の利益は少し減り、「4000円」になりました。
「リボ払い」でポイント還元率アップに潜む罠
クレジットカード利用代金の支払い方式を「リボ払い」にすれば、ポイント還元率が上がるクレジットカードが多いです。実はこれは当たり前なのです。
「リボ払い」を選択すると、それにより「リボ払い手数料」が別途請求されます。当然その手数料はクレジットカード会社の利益となります。それにより多少ポイント還元率を上げたところで、クレジットカード会社の利益はそれほど減らないのです。
リボ払いは、月々のカード代金支払いが減り、金銭管理が簡単になるでしょう。そこに「ポイント還元率アップ」が加われば、利用したくなる気持ちもわかります。しかし、そのような目先のメリットばかり飛びついていては、ただお金を損するだけに終わってしまうかもしれません。
手数料が安いカードがポイント還元率が低いのは「メリットが無いから」
クレジットカード会社の儲けは、「クレジットカードの年会費」も含まれます。一般的に年会費の高いカードのポイント還元率が高いのは、「お客さんに多くのポイントを還元しても、年会費で多くの儲けを得られるから」です。
そして、年会費が無料など安いカードのポイント還元率が低いのは、「年会費の儲けがないのにポイントを多く還元すると、儲けがほとんどなくなってしまうから」です。これを知ると、年会費無料でポイント還元率が高いカードのありがたみが増しませんか?
クレジットカード利用で溜まるポイントは「還元率」で変わる
少し触れましたが、クレジットカード利用でどれくらいのポイントを得られるのか、それは「ポイント還元率」で変わります。クレジットカード全体で多いのは「ポイント還元率0.5%」という設定でしょうか。中には、年会費無料でポイント還元率1%など、優秀なカードもあります。ポイント還元率に重点を置いて、使うクレジットカードを選びたい方は、クレジットカードに設定されているポイント還元率を調べてみてください。
現金払いでは決して得られないお得さ
この「ポイント」は、ショッピングなどの支払いを現金で支払った時には、決して得られません。支払う金額こそ同じなのに、クレジットカードでしか得られないお得さがあるなら、クレジットカードを使いたくなりますよね。
固定費をクレジットカードで支払うお得さ
クレジットカードには「魔力」があります。現金を持っていなくても、クレジットカードさえあえれば支払いが完了するため、ついつい不要なものを買ってしまいかねません。
ですが、この支払いが「固定費」なら話は別です。家賃や税金、その他絶対に支払わなくてはならないお金をクレジットカードで支払うことによって、結果的に何もしなくてもお金だけもらっているのと同じです。固定費の支払いだけでもクレジットカードに切り替えて、ポイントが貯まったのを見計らって、ポイントを使う…なんていうのを繰り返す人も多いです。
まとめ
クレジットカード払いで、カード利用者に還元される「ポイント」。このポイントが溜まる仕組みと、ポイントのお得なため方を説明しました。
クレジットカードを持たない人の多くは、「不正に使われたら危ない」「カード代金をあとで払うのが嫌だ」ということを言います。ですが、私はクレジットカードを使った方がやはりお得だと思っています。
「手元に現金がなくても代金を支払える」「ポイントが溜まる」「支払代金を管理することで、お金への関心が高まる」など、メリットが多いからです。
確かに、使い方を誤るとクレジットカードは危険です。ですが、上手に使えばこれほど便利なものもありません。クレジットカードの上手なつかいかたを、これからも模索していきましょう。