キャッシングの審査では信用情報が重要となります。信用情報に大きなダメージを与えてしまう債務整理の後は、キャッシングの審査に通過するのは難しいと考える方も多いかもしれません。事実、債務整理後のキャッシングにはいくつかの障害があります。しかし、債務整理をしたからといって、永久にキャッシングで融資を受けられないと決まったわけではありません。方法によっては、それほど待つことなく融資を受けられる可能性もあります。今回は債務整理後にキャッシングを受けられる可能性や、方法についてお話しします。
目次
債務整理による信用情報へのダメージは大きい
債務整理は借金の困窮から救われる手段ですが、信用情報へのダメージは免れません。そして、この信用情報への悪影響はキャッシングの審査においてネックとなります。キャッシングにおける信用情報について少し触れていきましょう。
キャッシング会社は審査の際、信用情報を参照する
融資をするキャッシング会社は当然ながらお金を返済してもらう必要があります。申込者一人ひとりに対して審査を行うのはそのためであり、信頼に足らない申込者は「返済をしてくれない可能性がある」というレッテルを貼られ、審査を通過できません。そして、キャッシング会社が申込者の信頼度を測るために参照するのが信用情報です。各キャッシング会社はCIC・ＪＩＣＣ・全国銀行個人信用情報センターという信用情報機関のいずれかと提携しており、これらの機関から申込者の信用情報をシェアされています。
債務整理をすると必ず信用情報に登録される
軽度の返済延滞や、金融業者に損害を与えない程度のトラブルであれば信用情報に登録されないこともあります。しかし、過去に債務整理をした事実があれば、選んだ債務整理方法に関わらず必ず信用情報として登録されてしまうでしょう。上述した通り、キャッシング会社は信用情報をチェックしますので、過去に債務整理したことがわかれば審査に通過が難しくなってしまうというわけです。
債務整理後にキャッシングで融資を受ける方法
信用情報は確かに債務整理によってキズがついてしまいます。しかし、だからといって永久にキャッシングで融資を受ける可能性が断たれてしまうわけではないのです。債務整理後にキャッシングするための具体的な方法を以下でお話しします。
信用情報のリセットを待つ
実は、信用情報はキャッシング会社との契約終了後5～10年でリセットされます。つまり、債務整理を行ったとしても、その情報は時が過ぎれば消えるのです。信用情報のリセットを待ってキャッシングの審査を受ければ、通過する可能性は高まります。
信用情報は開示要求できる
5～10年という目安はあるものの、自分の信用情報がどうなっているのか通常は知ることができません。しかし、実は信用情報は信用情報機関へと開示を要求することができるのです。過去に債務整理を行った金融業者と提携している信用情報機関を調べ、そちらに情報の開示を求めましょう。念のため国内に存在する3つの信用情報機関すべて開示要求をしておくとさらに安心です。
信用情報が真っ白だと融資を受けられないケースも
信用情報のリセットを待つことは債務整理後にキャッシングを利用するための必要条件ですが、それだけでは融資を受けられない可能性があります。期限切れを待って真っ白になった信用情報は、逆に過去の債務整理を疑われてしまうことがあるのです。その場合、時間はさらにかかってしまいますが他社との取引履歴を構築することにより、ごく自然な信用情報を作る方法が有効です。比較的ハードルの低い、携帯電話の契約などを結ぶといいでしょう。
過去に債務整理を行ったキャッシング会社には申し込まない
信用情報がクリアになったからといって、過去に債務整理を行ったキャッシング会社に再申し込みをするのはおすすめできません。信用情報とは別に、各キャッシング会社は自社のデータベースを持っており、債務整理を行った顧客は社内ブラックとして登録されている可能性が高いのです。債務整理後にキャッシングを申し込み場合は、過去のキャッシング会社とは無関係の金融業者に申し込みましょう。
中堅以下の消費者金融を利用する
債務整理後のキャッシングは大手になればなるほど審査のハードルが高く、落ちてしまう可能性が高いです。一方、中堅以下の消費者金融であればそこまでハードルが高くない傾向があります。中堅以下の消費者金融を利用する顧客は絶対数は少なく、大手と同じ審査基準を設定していては更に利用者が減ってしまう、というのがその理由です。大手ならではの信頼やサービスにこだわらないのであれば、こちらを利用するという手もあります。
