過払い金請求とは?

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お金を貸し出すとき、金利の上限は決まっています。10万円未満なら20%以内、100万円以上借りたときは15%以内という風に、元金によってかけられる金利は決まっていて、それ以上をかけるのは違法です。返済したお金に上限を越えた金利が掛けられていた場合、払い過ぎた分の利息を取り返すことができます。これを過払い金請求といいます。返還される場合、まずは元金の返済に充てられます。残っている元金以上に過払い金があった場合は、払い過ぎた分が返ってきます。

過払い金請求の方法

もし利息を払い過ぎてしまっているお金があるなら、誰だって返還してもらいたいと思います。ですが、どのように取り戻せばいいんでしょうか?過払い金請求は個人でもすることができます。ですが、個人で行うと手間も時間もかかってしまうため、あまりお勧めできません。また、金融機関は個人相手の場合には裁判になることが滅多にないため、不当に低い返還金額を提示することがあり、個人で交渉を行うと納得いく結果を得られないこともあるようです。プロである弁護士に頼んで協力してもらった方がよさそうです。

弁護士に依頼して請求

まずは依頼する弁護士または司法書士を選び相談しに行きます。相談は無料で受け付けているところも多いです。次に利息制限法をみながら、法定金利との差を計算します。貸金業者から取引履歴を取り寄せ、過払い金がいくらあるのかを調べます。それが終わったら、弁護士側が貸金業者に過払い金返還請求書を発送します。弁護士が電話や書面で返還交渉をし、応じてもらえれば合意書を取り交わして、過払い金が返還されます。

返還に応じてもらえない場合は裁判所に起訴します。訴状・書証などを作成して裁判所へ送ります。裁判所から貸金業者に訴状が郵送され、第一回口頭弁論期日が決まります。その後各期日に主張や反論を繰り返し、しばらく続くと裁判所が和解を勧告します。和解になった場合、返還日に入金されます。和解にならなかった場合は、裁判所が判決を言い渡し、判決に基づく金額が入金されます。弁護士に頼んだ場合は、入金されるまで確認してくれるので安心です。

返還されるまでの期間

過払い金を請求してから、返還されたお金を受け取るまでには、平均で4~8ヶ月かかります。これは和解ができたときで、判決を待つ場合には1年以上かかることもあります。一般的に、経営に余裕がある企業の場合は早めに和解に応じてくれることが多いです。ですが、経営に余裕がない企業の場合は、なるべく取引を長引かせて、時効が来るのを待とうとするところもあります。返還交渉に応じてもらえないことが多く、訴訟になる可能性が高くなります。弁護士さんと相談しつつ、スムーズに解決できるように頑張りましょう。

過払い金請求ができないケース

過払い金を請求しようとしてもできない場合もあります。時効がきていたり、請求先の企業が倒産してしまっている場合です。また、正規の金融機関ではない場合も過払い金席級は難しくなります。払い過ぎた分があっても請求できない場合を紹介します。

借り入れた業者が倒産してしまっている

請求先がないと、過払い金請求することは出来ません。借り入れた業者がすでに倒産してしまっている場合は、残念ながらあきらめるしかないようです。

ですが、倒産してからあまり時間が経っていない場合は、一定期間請求を受け付ける期間が設けられています。会社が倒産してしまっている場合は全額戻ってくる可能性が低く、1~3割程度の返還であることが多いですが、覚えておくと役に立つはずです。

時効になっている

過払い金請求をするとき、時効があることに注意が必要です。時効は10年なので、最後の取引から10年以上経っていると、過払い金を請求することはできません。最後の取引は、基本的に完済日になると思います。もしお金を払い過ぎていた可能性があるなら、なるべく早めに確認しましょう。

ただし、完済日から10年以上経っていても、請求が可能な場合もあります。同じ業者から完済後に再び借り入れをしている場合です。このとき重要なのは、完済から次の借入まで、間が空いていないことです。短い間隔で取引していた場合、継続した一連の取引であるとみなされて、再び借り入れたときの完済日を最後の取引だと考えてくれることがあります。そうすると、少し時効が伸びることになります。10年以上経ってしまっていても、一度弁護士に相談してみると、請求する方法があるかもしれません。

違法業者からの借入

違法業者からの借入の場合、過払い金請求するのはまず不可能です。違法業者は金利がとても高いことが多く、過払い金を払っている確率は高いのですが、業者側の住所や名前がわからないことがほとんどです。相手の名前や住所がわからないと、過払い金請求することは出来ません。違法業者への過払い金に悩まされないためには、最初から借りないようにするしかないようです。

正規の金融会社の場合、借り入れしても危険はありませんが、闇金で借りてしまった場合は暴力的な取り立てをされることもあります。金利が高いため、借入金額もどんどん膨らんでしまいます。借り入れをするときは必ず正規の消費者金融または銀行を選びましょう。闇金では絶対に借りないように気を付けてください。

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